第18回 人生に恋する人のためのGREEN食美法

2018年1月15日

食事は命のために欠かすことのできない要素です。

そして、食事こそが私たちの健康の質を大きく左右するのです。

婦人病や各種症状を食事の改善で治したっていう人の話を耳にすることもあるのではないでしょうか。

これは生活習慣の波を適切にコントロールした成果と言えるでしょう。

だけど、逆に厳格に食事を改めたら、生理が止まったとか、ガリガリになったとか言う人もあんがい多いように記憶しています。

本人は健康的になったと思っていても、周囲からは『何かあったの?』と心配されるようなケースです。

玄米菜食とか、ローフードとか、色んなメソッドはありますが、あなたが現状でまともに社会生活をできているのなら厳格にやりすぎるのはNGです。

そもそも、それらの極端なメソッドというものは病を持っている人が食事と自分の関係を見つめなおすための、「ショック療法」的に行う食事法なのです。

多くの場合、長い期間続けていける持続可能なものではありません。

では、持続可能とはどういうことでしょうか?

それは人間の本性と適合していなくてはいけませんよね。

そもそも人間っていうのはどんな環境にでも適応してしまう、とても『いい加減』な生き物です。

『いい加減さ』こそが私たち人間の持つ素晴らしい本性です。

だから、その「いい加減さ」を踏まえた全く新しい枠組みが必要なんです。

人間って言うのは日々変化します。

気分のいい日もあれば、悪い日もあります。

体調のいい日もあれば、悪い日もあります。

そして、占星学を学ぶことでわかったことですが、人間の持っている心理と健康の状態は星々の流れによっても大きく左右されます。

それなのに「この食事法がいいんだ!」って一つの方法だけを、自分や他者に押しつけるのはあまりに柔軟性に欠けている姿だと言えます。

柔軟性に欠けて心も体も硬直してしまうと、周りの変化について行けず孤立することになります。

それに加えて、『人はパンのみにて生きるにあらず』です。

そう、食事においても心の問題がとても大きいんですね。

心と食事を切り離してはいけません。

同じことの繰り返しだけでは心はどんどんしんどくなっていきます。

ルールだらけの厳格な食事を繰り返すだけでは心が疲れてしまうのです。

21世紀という時代を享受する我々は、週末には大好きな人と外食だってしたいですし、異国の食文化だって楽しみたいわけです。

このように生活に潤いをもたらすものも食事なんですね。

GREEN食美法の三つの軸

だからといって、食事についてのポリシーがないのではダラダラしてしまい、体質改善なんてできっこありません。

何らかの基準と言うものは絶対に必要なんです。

つまり、厳格さと柔軟性のバランスが食事においても大事なんですね。

ハーブヨガではそれを「厳格に柔軟性を取り入れる食事法」としてGREEN食美法を指導しています。

GREENについては過去のエントリーでもご紹介しましたが、持続可能なという意味が込められています。

第3回 GREENで考えることで次に何をするべきかわかる

そして、食美法は読んで字の通り、美しくなるための食事法です。

この方法は『美』とつくように、ただ健康になるための方法でもありません。

同時に、ただ一過性の美味しさを追求しただけの食事法でもありません。

ここではあなたにGREEN食美法の三つの軸を紹介します。

その三つの軸はあなたが美しくなるために最大の工夫がなされています。

古今東西のあらゆる食事法を吟味した上で成り立っています。

 

GREEN食美法の軸 その1:関係性を大事にすること

関係性というのはまずは、食卓を囲む人との人間関係と理解しましょう。

まず、どんなものを食べるかなんてより、誰とどんな場所でどんな心で食べるかが大事なのです。

極論すれば、いくら健康にいいと謳われる食生活を型どおりにやったとしても、その人が自殺したいぐらいの最悪の気分で食べているとすれば、そのこだわりの食事の「栄養素」も「酵素」さんも「陰陽」先生も「トリドーシャ」先輩も全く無意味なんですね。

或いは、こんな例も多いんです。

自分のパートナーや子どもが何をどう食べるのか気になって仕方がないケース。

相手を見張るような、しかりつけるような気分で「体にいい食事」を出しているとしたら、それはもはや拷問なんです。

せっかくの食事の時間が地獄に変わってしまってはもったいない話です。

相手の健康を思うが故に、相手の健康どころか人間関係さえも破壊してしまうとしたら本末転倒もいいところ。

押しつけがましい優しさほど手に負えないものはないのですから。

よって、ぎすぎすしたまま「食」に臨むのをやめるようにしましょう。

食べることに過度に神経質になってしまうのは、絶対に他者との関係性を破壊してしまいます。

誰だって針のむしろの上なんかで食事をしたくないわけです。

食事とは三大欲求の発散される場所ですから、その人の素を開放する場所でもあります。

見張られていると気づいた人はいつのまにかあなたと同じテーブルを囲まなくなります。

それぐらい、食事は信頼関係という関係性の上に成り立っているんです。

だからこそ、一つ目の軸になるんですね。

関係性を大事にするって言うことは行動で示すこと。

つまり、日常的な献立の仲に関係性を反映していくことです。心で願っているだけではダメです。

「この人と最高の食事を食べたい」という愛に溢れた土台があると、どんな食品を食べるかは自ずから明らかになってきます。

自分たちの頭と五感でしっかりと考えるようになっていきます。

その意味で、「何を食べればやせる」とか、「何を食べると健康になる」とか、付け焼き刃な方法で食事をとらえては行けないのです。

生姜を食べて体を温めようとする前に、まずは食卓を温めましょう。

こんな当然なことをいわなければならないほど、日本人の食卓は破壊されているのかもしれません。

そして、人間は何よりも飽きる動物です。

いくら健康にいいといわれているからって、毎日毎日、同じような献立じゃ飽きてしまいます。

飽きてしまうと関係性もだれてしまい、日々の生活に発見がなくなります。

関係性を活性化させるためには遊びの要素をふんだんに盛り込んで、毎日、新しい発見を用意しましょう。

スパイス一つの使い方でも何通りもありますよね。

塩加減や野菜の切り方、食器、などなど小さいことでもいいんです。

その小さな習慣の微差が遊びの心地よい波を生み出し、長期的には大きな差を生むのですから。

でも、こうやって食卓における関係性だけを強調すると、どうしても相手に流される人が増えるんです。

具体的にどんな献立にしていいか分からないからです。

そんな人には次の軸を紹介したいと思います。

GREEN食美法の軸 その2:自然に従うということ

自然とは人間の体。

これがあなたにとって、一番身近な自然。次に、あなたの周りの自然。つまり、旬や季節感というもの。

例えば、歯の割合を重視して献立を組み立ててみましょう。

これは「粗食のすすめ」の幕内先秀夫生や、玄米菜食の大森一慧先生も紹介している食事法で、歯の構成に基づいて食事を摂る方法です。

人間の歯は穀物をすりつぶす歯の割合が5、野菜をちぎる葉が2、そして肉や魚を砕くものが1の割合になっています。

その歯の割合という、人間にはもはやどうしようもない遺伝的なモノに基づいて、献立を決定するのがハーブヨガの提唱する食事法です。

現在ではマクロビオテックを始め、ベジタリアン食が普及しているので、美と健康のためには魚や肉を食べるのが悪いと思い込んでいる人たちもいます。

そんな人々からは、ヨガ指導者である私たちが肉食を肯定すると聞くと、

「に、肉や魚を食べるのでありますか?」

と、驚かれることがあります。

だけど、人間=ホモサピエンスはそもそもベジタリアンではないのです。

原始の時代から本当の意味で雑食でした。

一説には栄養豊富な肉や魚を食べることで寒い地方でも体温を確保して、勢力を拡大して生きていけるようになったと言われています。

勿論、宗教的な戒律や、酷い症状があって体質改善を促さなければならない場合、動物愛護の精神、そして、短期的に味覚を鍛えたい場合にはベジタリアン食でも構わないと思います。

そして、先天的な体質で肉が苦手な人もいるでしょう。

芸術家や宗教家のようにどうしても肉食は自分の精神活動の波長があわないと思うケースもあるでしょう。

私たちも執筆やメソッド開発、あるいは食べ過ぎの解消をしたい時にはストイックな期間として肉食を避けることもあります。

しかし、その目的がどんなに崇高なものであったとしても、ずーっと完全なベジタリアンでいることは人間の自然の法則からいうと、多くの人にとっては不自然であることは事実なんですね。

そして、ベジタリアンのまま長期的に美と健康を維持するのは相当な努力が必要となるんです。

「これ食べていいの?」という本にもありますが、ベジタリアンを続けるにはかなりのコストがかかります。

動物性のたんぱく質を植物性のたんぱく質で代替するためにはそれなりのコストもかかります。

食事に関して、そこまでの苦行をする必要はないと私達は提唱しています。

この21世紀にあなたが取り組むべきなのは、肉抜きの献立でシックハックすることではなく、誰かと最高の関係性を築くことなのですから。

ハーブヨガの基本は自然を大事にすること。

だから、私たちに本来的に備わっている犬歯という肉を切るための歯もしっかりと活用しなければならないんですね。

肉を食べられることも、我々に備わった自然であり、れっきとした才能なんですよ。

そして、才能は使わなければ開花しないですよね?

よって、不自然すぎる完全なベジタリアン食というのは行わないのが基本です。

また、季節に基づいて調理するのも当然の話です。

いくら5:2:1の割合でも、夏と冬とじゃ献立は違います。

夏は体が温まりやすいので、少々冷やす食品を摂ってもよく、冬は冷えやすいので、反対に体を温める食品を摂ります。

身体を温める、冷ますについては以下のマクロビオテックの陰陽表を参照すると良いでしょう。

分りやすくまとまっていますが、あくまで参考です。簡単に覚えるなら、根菜や肉類は体を温める。実物や葉物、糖分は体を冷ますと覚えましょう。

ハーブヨガプログラムでは一ヶ月目、二ヶ月目、三ヶ月目と調理に対する姿勢までも鍛えて行きます。

※マクロビオテックやローフード、或いは西式医学の食事法はテクニックとしては非常に有益です。是非、勉強すると良いでしょう。

GREEN食美法の軸 その3:感謝する

目の前の人との関係性から出発することと、自分の自然を大事にすることが備わっていれば、この感謝の心というものは自ずから沸き上がると実感しています。

これは単に食事前に「いただきます」と言いような、単純な話じゃありません。

実際の離し、食べる直前に感謝するのでは遅いんですね。圧倒的に遅すぎます。

どうやって、食卓にたどり着いているのか、その過程があって初めて「いただきます」が心からのものになるからです。

例えば、お腹があんまり空いていない状態で食べ物に感謝するのは難しいですよね。

一緒にテーブルについている人との関係がぎすぎすしてても、感謝して食べるなんてことはできません。

つまり、大切なのは「感謝」とか、「ありがとう」とかいうお題目を盲目的に唱えるなんていう儀式じゃなくて、前もって心と体を整えておくということが感謝の第一歩なんです。

そのためには自分がどんな風に毎日を暮らしているのか知る方が効率的です。

一番簡単に自分の食事の姿勢を知る方法は一週間の生活を見返すこと。

自分が誰と何を思って、何をどれだけ食べていたのか把握することです。

ありがとうを百万回唱えることよりも、まずは自分の生活習慣を紙に書き出して、どれだけ感謝のない生活を無意識にしているか確認するのが先にすることです。

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で