顔と肩を温圧するための少し小型のボールです。
主成分は米ぬかを用いており、日本人とはとても相性のいい基本的なハーブボールのレシピです。
米ぬかは日本では古来より美肌美髪のためにもちいられてきました。
ぬかには多くの栄養素が含まれ、肌の保湿だけではなく、余分な油分を取り去る働きもあります。
戦前まではぬかで体を洗うこともあったそうです。
ぬかボールは冷蔵庫で1週間ほど保存できますが、発酵しやすいので注意しましょう。
米ぬかは一般に廃棄されることが多いとされていますが、素晴らしいハーブです。
オーガニックのものを入手して、ぜいたくに使用してください。
ハーブボール1個分のレシピ
- 米ぬか(炒りぬか・生ぬかどちらでもOK):80g
- ウコンのパウダー:5g
こちらはフェイス&ボディ用のモノとなります。
※顔の皮膚は弱いため、長時間の使用には注意します。
※ウコンをいれているためどうしても黄色く染まります。苦手な方はウコンを抜いて、ラベンダーシード3gを粉々にしたものを使うのもよいでしょう。
フェイス&ボディのためのハーブボールSPAセラピー(セルフ)
ぬかハーブボールはそのまま顔に使うこともできます。
しかし、肩をしっかり癒してから肌に用いると効果は倍増します。
特に、肩の僧帽筋の温圧を行ってから、顔に使いましょう。
以下では、肩への温圧と顔へのセラピーについて紹介します。
時間は5分から10分を目安にして下さい。
※目にハーブのエキスが入らないように十分に注意して下さい。
① 僧帽筋の温圧
僧帽筋とは図のように、首と肩、そして背中に通じる筋肉のことを指します。
多くの場合、肩こりは僧帽筋の疲労とも言われていますが、この筋肉は顔の筋肉とも大きな関係があるのです。
僧帽筋が慢性的に疲れることによって、顔の筋肉が下に引っ張られてしまい、結果として、顔の皮膚自体がたるむ事が報告されています。
よって、美容のためにも肩こりは大敵と言えます。深く息を吐きながら、僧帽筋の上部分(肩から首筋)にハーブボールを押し当てます。
ボールの熱が肩の強張りを溶かしていくことを観想(イメージ)して下さい。
② 首のマッサージ
首と手の皮膚は実年齢を表すとまで言われるように、普段からケアをしなければならない場所として良く挙げられています。
ハーブボールを喉元に当てて、ゆっくりと下からマッサージして下さい。
ボールが熱すぎる場合は、軽く冷ましてからマッサージをしても大丈夫です。
特に首の筋肉の筋を意識して、ボールを動かしましょう。
顔への温圧
※以下からの顔のマッサージは基本的に中医学のツボの概念に基づいて行われます。顔にはツボが多くありますが、その中でも効果の高いものを抽出してあります。顔の中心のツボを除いて、顔のツボは左右一対で存在します。顔の対象性のためにも左右両方のツボを刺激するようにしましょう。
※各ツボには番号を振ってありますので、位置の参考にして下さい。
※ツボは気の出入り口ですが、意識の働きかけによって開閉したり、寄せられたりします。そのため位置の正確性よりもあなた自身の観想(イメージ)の方が大事です。深く息を吐きながら、自分自身の顔が明るく輝く様子をイメージしましょう。
③ 24:承しょう
顔のアゴの中心にあるツボで、左右のバランスを調整するのに有効です。最初に顔のこのツボを刺激する事で均整の取れた筋肉を目指します。
④ 6:地倉
唇の両端にあるツボで、口の歪みに効果があります。三叉神経の通っているツボなので、美容のツボとして有効です。また、胃の状態を示すツボとして、口角炎などができる位置でもあります。
⑤ 10:かんりょう
頬骨の隆起のすぐ下にあり、美容において比重に重要なツボです。ここには三叉神経や顔面神経の一部である頬筋枝が通っています。中医学では美容に効果的なツボとして紹介されており、顔に出る横じわ、目じりの小じわにも効果がある地されています。他のツボよりも長めに刺激して下さい。
※分かりにくい場合は、目じりの外端から真下に伸ばした線と、鼻の下端の水平線が交わるところを目安にして下さい。
⑥ 5:こりょう
鼻の穴から指幅一本分の位置にあるツボで、6:地倉、10:かんりょうと同様に、顔の美容ツボとして名高いツボです。刺激する事で、顔じわの改善に役立ちます。
⑦ 4:四白
眼球の入っている骨のくぼみ(眼窩)の下のへりから、指幅一本分ほど下がったところにあるツボです。疲れ目や目の周りの筋肉のリラックスに効果があります。
⑧ 16:瞳子りょう
目じりの外側、指幅一本分ほどの骨のくぼみの中にあります。頭痛などにも効果がありますが、ハーブボールでじんわりと押し当てる事で、目じりのしわに効果があります。
⑨ 19:陽白
眉の中央から指幅一本分ほど上がったところにあります。目の筋肉神経を和らげるのに重要なツボです。
⑩ 額中(画像にはありませんが、額の真ん中に位置するツボです)から28:太陽
額中はヨガでいう第6チャクラがある位置です。ハーブボールでゆっくりと瞳の外側にある太陽の位置までマッサージする事で額のシワをとる効果があります。
その他:
目の下が気になる場合は、ハーブボールのエキスを指先に押し出して塗布して下さい。
※この内容をよりドラマチックにしたものがハーブヨガBeauty-Detourというスパイラルになります。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。