本当の力を引き出す
米俵の単位である一俵は60kgとされています。
これはどうして決められたかというと、かつての日本人は一俵の米俵を安々と、それこそ女性であっても担いで運べる重さだったからだと言われています。
写真のように何百キロもの米俵を担いで運ぶことも可能だったとようです。
出典:山形・山居倉庫資料館
※一人で300kgもの米俵を運んでいる
明治以降は日本人の体の使い方は学校教育によって西洋化し、生活スタイルも和洋折衷になっていきました。
その結果、もはやこんな風に重いものを担げる人はまれでしょう。
今の時代、そもそも重いものを持ちあげて運ぶ必要性がなくなりましたから、写真のような体の使い方を発揮するのは至難です。
しかし、私達の内側には本当はこのような力が眠っているのです。
姿勢美法では東洋の身体観に則り、筋肉でも、骨でも、神経でもない、体の持っている内なる力の使い方を追求します。
その結果、人間に本来備わった力を刺激するのです。
そして、このチカラこそが生命力と呼ばれるものであり、時代を切り開くためのパワーなのだと確信しています。
形にして見せるから愛を伝えられる
姿勢美法の指導者は生徒さん一人一人の姿勢の変化について、画像や動画を駆使して具体的な形として見せていきます。
私達の記憶力は曖昧なものです。
クラスで指摘されたこと、学んだことは雲のように掻き消えてしまいます。
そこで画像や映像を使うことで、生徒さんは自分の状態を知ることができるのです。
画像や映像を比較してみせることで、「1ヶ月前の私との違い」をより効率よく伝えることができるのです。
その結果、生徒さんは自分自身の成長をより強く確信していくのです。
習慣にするから運命が変わる
姿勢美法の最大の特徴、それは生徒さんの運命が変わることです。
では、運命とは何でしょうか?
運命とは習慣です。
毎日、私たちが行っていることこそが私たちの命の運ばれ方なのです。
だから、姿勢美法は習慣を応援することに全力を出します。
クラスの時だけではなく、日常生活すべてが自分自身を美しく存在する場だと気づいてもらうのが仕事です。
呼吸する、脱力する、立つ、歩く、坐る、顔の表情などなど、基本的な所作や振る舞いの中に美しさは宿ります。
姿勢美法のクラスは日常を美しく生きるための練習の場だと言えます。
習慣力を応援するために指導者は生徒さん一人一人に適切な宿題を出し、家庭での実践を応援します。
そして、生徒さんの人間関係の中でパートナーや家族と一緒に練習することまでも応援します。
その結果、生徒さんはただの学習者ではなくて、自分こそが他者に光をもたらすことができることを知ることができるのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“ヨガ指導者のための姿勢美法講座 第5回【姿勢から運命を変えていく】” への1件のフィードバック