
あなたがハーブヨガやハーブボールSPAセラピーを始めて『ちょっと、体調がおかしいなぁ』と感じたら、この章を読み返して下さい。
ハーブヨガを始めて、日々の習慣を変えていくと心と体と人間関係に変化が起きてきます。
すると、人によっては『ゲゲェーッ、余計に悪くなったのでは?』と思えるような症状や現象が起きてくることがあるんです。
この時に知ってほしいのが「好転反応(こうてんはんのう)」というアイデア。
ハーブヨガにおいて、好転反応はあなたの細胞一つ一つが新しく生まれ変わるために、通常とは異なる速度と密度で細胞が激しく震えた結果起きる生理現象と考えます。
中国医学などでは瞑眩とも呼び、東洋医学では全般的にその存在が指摘されています。
好転反応は日常のあらゆる側面に現れる
ハーブヨガでは長年の研究の結果、心・体・人間関係という人間のあらゆる側面に好転反応が出ることを発見しました。
そのため、体だけに来ているわけではないのです。
これはこれら三つの要素が確実に絡み合っているからです。
以下に好転反応の典型的な例を挙げましょう。(あくまで例なのでこれらが確実に出るわけではありません。恐れなくても大丈夫ですよ!)
体への好転反応
- 風邪に似た症状:熱・悪寒・鼻水・せき・のどの痛み・頭痛・めまい・関節の痛み・めまい・吐き気
- 皮膚・粘膜に出るもの:吹き出物・じんましん・湿疹・口内炎・口角炎・舌炎・汗をかく・皮がむける・ふけ・かゆみ
- 消化器官に出るもの:腹痛・便秘・下痢
- その他:どうき・息切れ・古傷の痛み・喉の渇き・ほてり
心への好転反応
- 落ちつかない
- そわそわする
- いらいらする
- おこりっぽくなる
- 細かいところが気にかかる
- 小さな事で落ち込みやすくなる
- 人のあら捜しをしたくなる
- うたぐりぶかくなる
人間関係や行動への好転反応
- 他人と会いたくなくなる
- 出不精になる
- 相手の言っていることが耳に入らない
- 相手にかける言葉がみつからなくなる
好転反応の期間とは?
好転反応は通常1~2週間もあれば収まるのが通常です。
勿論、その間の生活習慣や、それまでの症状の度合い、薬剤の使用などに応じて異なってきます。
好転反応への対応
ハーブヨガを行っていて、ちょっと調子が悪くなったと感じたら、まずは体に「ありがとう!ちゃんと働いてくれてるんだね。嬉しいよ」と声をかけてあげてください。
愛情をかければかけるほど相手はちゃんと反応してくれます。
好転反応はあなたの体がもっと強く、もっと美しくなるためのプロセスです。
落ち込まずに祝福してあげてください。
それから、一旦、ハーブヨガやSPAセラピーをお休みしましょう。
特に坐法は避けましょう。
これは2日~1週間が基本的な目安ですね。
そして、朝食だけは気をつけて下さい(※朝食の習慣については次のページで紹介します)。
他の食事はそれほど気合いをいれなくても大丈夫です。
むしろ、この期間はあんまり食べないようにしましょう。腹8分目を実践して下さい。
食事に加えて、ポイントはしっかりと寝ること。
この時ばかりは以下の先生を参考に寝太郎になって下さい。(普段から眠りが浅い人は猫や赤ちゃんを観察して睡眠力を鍛えておくこと)
この期間は1日に7時間半以上、可能であれば8時間は確実に寝ることをオススメします。
人間の体は睡眠中に新陳代謝を活発化させるからです。
熱や吐き気が酷い時などは、ハーブボールで肝臓腎臓を手当てしましょう。
国際ハーブヨガ協会の宗一家はこれだけの手当てで1年を乗り切ります。
それでもやっぱり、心配なときは?
それでも、吐き気が酷いとき、高熱が出ているとき、喉が痛いときなど心配なときはありますよね。
そんな時はしっかり医療機関を頼って下さい。
吐き気や熱が酷いときなどはインフルエンザなどのウイルス性の疾患の場合もありますし、急性の症状には西洋医学は本当に効果的です。
ハーブヨガは医療行為の代替ではありません。
我慢することが思わぬ事態を招くことはままあります。
ハーブヨガは何よりあなたの心身との対話を促進し、あなたがあなた自信のチカラで長期的に自然治癒し、もっと自分自身のことが大好きになっていくことを応援するものだからです。
ゆっくり、ゆっくり、あなたのペースで健康になって、美しくなっていけば良いのです。

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“第32回 ハーブヨガにおける好転反応とは何か?前編” への3件のフィードバック