「でも、先生、ハーブヨガではやっぱり、いもけんぴとか、おからクッキーとかしか食べない方がいいんでしょ?」
このように思われる方が多くて私は驚いてしまいます。
なぜなら私は、いくら健康によいと言われても、大好きなスイーツを楽しむことを諦める必要なんてない!と確信しているからです。
ハーブヨガの間食(お菓子)への姿勢は『楽しい時間を分かち合うこと』が目的です。
よって、自由な発想で、その時の気分や場合に応じてアレンジすることが大事です。
お菓子は舌(体)だけではなく、心も楽しむためのものです。
「健康的な素材を使っていて、ヘルシーなお菓子」は素晴らしいと思います。
お菓子にはいくらでもバリエーションがあってよいと思います。
さっぱり、すっきりしたお菓子を食べたくなる時だってありますよね。
ただし、
「それしか食べちゃだめ!しかも一生!」
なんて縛り付けるのは絶対だめです。
野菜だけを使ったスイーツの自然なお味の素晴らしさもありますが、
生クリームや白砂糖をたっぷり使ったものの素晴らしさも必ずあるのです。
私は、質の悪い素材で作られたり、保存料や調味料、工場で化学処理されて薄まったお味になった大量生産品のお菓子は大嫌いですし、そういったものを常食することは、かなり健康にも悪いと考えています。
ただし、質の追及されたお菓子というものは芸術品であると考えています。
その芸術との出会いのために私はお菓子を愛し、お菓子を生涯食べ続けるでしょう。
美味しい生クリームとは、牧場で大切に育てられた牛さん、また大切に育てられた牧草、あるいはそれらが生える大地のおかげです。
また、お菓子職人の方の熱意と愛情、それをお出しする方のお菓子への愛情、お皿、スプーンの素材や形、合わせるお茶やコーヒーなどの種類や出し方すらもそのお味を変えるのです。
だから、お菓子とは、文化であり芸術として私は楽しみ続ける生き方を選びます。
そしてあなたにもそうであってほしいと願うのです。
そもそもお菓子を食べるのは、栄養や健康のためではないんです。
人間としての楽しみのためです。文化を楽しむことです。
だから、罪悪感を抱いたり、気後れを感じるものであってはならないのです。
ただし、かといって何のルールもなしに無制限に食べるべきではありません。
お菓子を食べることに罪悪感を抱くとしたら、それはその素材や種類の問題ではなくて、その人の食べ方の問題にあります。
- 週に何回食べてる?(毎日?週に1・2回?)
- 一回にどのくらいの量を?(ケーキ3つを一人で?ケーキ一つを2・3人で?)
- 誰と?一人で?みんなと笑いながら?
- どんな感情の時に?(淋しい気分の時、ムシャクシャしている時、ただただ漫然と・・・etc)
ちなみにホットケーキや菓子パンをランチや朝食にするのも、お菓子をたべていることと同じとみなします
あまり美味しくない(けれど、健康にはいい)お菓子を一人寂しく食べるぐらいなら、お砂糖や乳製品たっぷりのケーキを楽しく複数で食べた方が心の健康には良いと私は断言します。
そして、ぎすぎすした心の状態は体にも現れてきます。
女性らしい丸みのある体は健康・健康と目くじらを立てた食生活からは生まれません。
周りの人と一緒に美味しい・楽しいという時間を過ごしてきた積み重ねで体が出来上がるのです。
ただし、間食について一番大事なのは質と量のバランスです。
例えば、砂糖と乳製品たっぷりのケーキであれば最高でも、週に数回に留めておきます。
しかも、一つを誰かとシェアするくらいの感覚です。
そして、夕方以降に食べないようにするのが鉄則です。
(もちろん、1年に数回のお祝いの席ではこれらの条件は当てはまりません。)
間食を食べすぎてしまうのは心と体の症状ですので、お菓子を食べすぎてしまう人は日常生活の中に余分なストレスや緊張がないかを考えて見ましょう。
期間限定で砂糖抜きをしてみよう
また、身体的にも長らく砂糖製品を食べていると、砂糖がどうしても欲しい体になってしまいます。
このように砂糖中毒の人は、一ヶ月程度、砂糖抜きをして下さい。特に白砂糖は厳禁です。
間食をイモ類やフルーツ、トウモロコシに切り替え、昼食もできるだけベジタリアンにしてみましょう。
料理にも砂糖を一切使わず、素材の自然な甘さを引き出す努力をします。
例えば、カボチャと小豆を塩だけで煮てみましょう。
自然の甘さに驚くことができるはずです。
このように砂糖断ちをすると、体の中にある「砂糖を呼ぶ成分」が抜け出していきます。
実を言うと、私、宗冨美江も朝からケーキを3つ食べれるほどのスイーツ中毒でした。
しかし、砂糖抜きをしたことで、今では一切甘いものに振り回されることなく、高品質なお菓子を少量食べるだけで満足できるようになりました。
結果として、さらに甘いものが楽しめるようになったとも言えます。
砂糖抜きは結構大変な挑戦ですが、行う価値はあります。
その意味では、マクロビオテックのレシピは非常に参考になります。
1ヶ月から3ヶ月の短期間だけでいいので行ってみましょう。
多くの人がはまっている砂糖地獄の牢獄から抜け出し、本当の自由という爽快感を体験して欲しいと思います。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“第21回 お菓子を食べるのは善いこと?悪いこと?” への2件のフィードバック