歪みと対話するために姿勢美法を始めた結果、あなたの体にはどんなことが起こるでしょうか?
まず、もともとの歪みが少ない人の場合はスムーズに歪みが目立たなくなっていく事もあります。
この場合には姿勢美法の心地よさ、気持ちよさを体感できるでしょう。
しかし、本来は「痛くなかった」部位に痛みが生じたり、違和感を感じたりすることがあります。
場合によっては熱がでたり、発疹や下痢をすることもあるかもしれません。
この作用を日本の自然療法や中医学では好転反応(または、改善反応)と呼びます。
この好転反応は姿勢に意識をかける習慣が一切なかった場合には注意が必要です。
それまでに一切、姿勢について意識がないゼロの状態から、姿勢美法によって四六時中にわたって体への意識を張り巡らせていく状態に変異するわけです。
この時、体の中では気血水が猛烈なスピードで入れ替わっているんですね。
表面的には何も起きていないように見えても、皮一枚下では尋常ではない変化が起きている可能性があります。
好転反応の詳細は以下のページをご覧ください。
このプロセスは科学的にも説明することができます。
例えば、背骨の歪みを解消しようとすると、それまで歪んだ位置で「安定」していた内蔵の位置がずれ、働きに影響が出ます。
長期的に見れば、内臓の気血水のバランスは改善していくのですが、短期的に体はその変化を外因性のショックと受け止めてしまうのです。
その結果、上に述べたような予想していなかった変化が現れます。
これらの好転反応は効果の出ている証拠でもありますが、やはり気分がすぐれないのは嫌ですよね。
挫折するきっかけになりやすいのが欠点です。
姿勢美法ではこれまで多くの方の歪みに対応してきました。
中には、歪みを解消していく過程で腰痛など、好転反応らしい症状を感じられる方もいらっしゃいました。
好転反応は必ずしも精神的に心地良いものではありませんので、私どもはそのような症状をできるだけ、老廃物の排出という形に変えるお手伝いをしています。
そのためにヨガや食事法、自分と向き合う作業、そして姿勢法を駆使した心と体の両面からの統合的なアプローチをご紹介しているのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。