
ハーブヨガは日本の自然療法にも影響を受けて開発されています。自然療法は外側からの手当てで内臓を癒す事に重点を置いています。ハーブヨガはその枠組みを応用し、肝臓、腎臓、秘蔵の調子を整えます。
以下では三つの内臓について東洋医学の面からの解釈をご紹介します。
ハーブヨガにおける腎臓の考え方
腎臓は腰の後ろ側にある一対になった器官です。東洋医学では『腎』は体を駆け巡る気を蓄え、全てのものの根幹になると考えられています。これらは体内の水分の代謝や再生産、分泌、そして脳内にも作用を及ぼすといわれています。
東洋思想では腎臓は成長と発展を司るとされ、そのための骨や血液の形成にも大きな影響を及ぼします。
ハーブヨガで腎臓の調子を整える事で、体内の血液循環を促進させ、体内から冷えを追い出すことが出来ます。同時に、このことは老廃物を効率よく代謝していく事にもつながるのです。
この腎の臓器は婦人科系とも大きく関係を持っており、その部位を温めることによって調子を整えていくことができます。
ハーブヨガでは特に注目するのがこの腎の位置となり、丹田へのアプローチによって状態を整えることができます。

ハーブヨガにおける肝臓の考え方
肝臓は体内の中でも最も大きな機関と呼ばれ、中腹部に大きく位置しています。肝臓は血液を留め、体内のエネルギーの流れを順調にさせる働きがあります。
肝臓は月経などの人間の生命が再生産されるプロセスにも深く関わっており、新陳代謝で主要な役割を演じています。 肝臓の働きは数百種類とまで言われています。
ハーブヨガを行うことで、肝臓の多岐にわたる機能をサポートすることが出来ます。
肝臓を癒やす代表的なものに肝臓のポーズがありますが、それ以外にも様々なアーサナが肝臓に対して働きかけます。
ハーブヨガにおける脾臓の考え方
脾臓は左胸下にある器官で、血液の源泉であり、血液循環を司ると考えられています。脾臓において食べ物の気が抽出され、それが後に血肉になるからです。脾臓は血管を上に上げる作用があり、血液が血管以外に出ないようにコントロールしています。脾臓は血液循環をサポートしています。
脾臓はリンパとも密接なかかわりを持ちますので、調整する事で免疫機能のバランスを整えることが出来ます。自然療法の考え方では、脾臓は冷やす事によって機能が活発なると考えられています。
このように大切な脾臓の状態を整えるために、ハーブヨガでは脾臓のためのアーサナが存在しています。

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“第13回 ハーブヨガで癒やす肝臓・腎臓・脾臓” への1件のフィードバック