よって、歪みを本格的に正す事は自分の自然治癒力と逆行する事でもあります。
歪みを解消するということは、意識を通じて筋肉の向きや付き方を徐々に変えていく作業です。
しかも、それは何十年にも及ぶ自分の生活習慣として、鍛えてきた筋肉ですから、そう簡単には解消できません。
姿勢美法ではそのために毎日の生活の中で自分の体と対話する方法を伝えています。
姿勢美法とマッサージやカイロプラクティックとの違いとは?
例えば、ゆがみ矯正と言えば、マッサージや整体、或いはカイロプラクティックなどの外部的な施術でもって歪みにアプローチできるのではという方もいるでしょう。
実際に街を歩けば、「ゆがみ矯正」と銘打ってサービスを行っているところもたくさんありますよね。
骨盤矯正や小顔矯正などなど、いろいろな部位に特化してゆがみ矯正を行っている場所もあります。
確かに、これらの外部的な施術では筋肉の付き方を調整できるため、痛みを解消したり、歪みをその場では解消できる場合もあるでしょう。
Before→Afterの写真を見ると、「すごーい!」「治るんだ!」と嬉しくなってしまいます。
しかし、これらのメソッドはそもそもの歪みのもとにある心の側面や、それが発揮される生活習慣を変えることはできません。
その結果、歪みによって生じる痛みを軽減できても、あるいは体の歪みが解消されとしても、それは一過的なものにしか過ぎないのです。
整体やカイロプラクティックは歪みを作る原因(欲求不満)ではなく、痛みという結果やに対処していることを理解する必要があります。
いわば、ゴムをぐいっと伸ばしているだけで、ゴムから手を離すと、勢いよく歪みは解消されてしまうのです。
勿論、私たちは整体やカイロプラクティックを否定するのではありません。
私たちも体の調子が悪い時は、お世話になることがあります。
ただし、「その場の痛みを解消する」ということと、「歪みの原因を解消する」という事とは見ている地点が違うという事です。
その結果、アプローチの仕方も大きく異なるのです。
国際ハーブヨガ協会では姿勢美法やヨガを、或いは習慣術を通じて、歪みの原因を解消する方法をお伝えしています。
歪みは自分の力でしか対話できませんし、だからこそ、その自己対話は尊いのだと感じています。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
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