筋肉の柔軟性が低下すると、どうしても筋肉の可動域が狭くなり、歪みへと固定化していきます。
よって、体を柔軟にする事は歪みを防ぐ第一歩と言えます。
よく、『私は元来、関節が硬いので柔軟運動は難しい』と言う人がいますが、体の硬さとは実際には筋肉の柔軟性が低下していることを意味しています。
個人差はもちろんありますが、生まれつき硬いということはありません。
赤ちゃんの頃はどんな人でも柔らかな筋肉を持っています。
一度、柔軟性が失われても、いわば筋力トレーニングと同じで、誰でも柔軟にすることができます。
(捕捉:筋力トレーニングは科学的に行えば、誰でも筋肉を維持・増強することができます)
筋肉を柔軟にしていくのは柔軟運動が一番簡単です。
柔軟運動には色々ありますが、特にお勧めなのが開脚運動です。
苦手な人は下記のように片足ずつ行ってもよいでしょう。
骨盤の柔らかさが体の実年齢を決めるといいます。
骨盤が硬いとそれだけ早く老化することが報告されています。
お風呂上りに家族に押してもらうなどして、できるだけ毎日行いましょう。
開脚は継続すればどんな人でも必ず効果が出ます。
柔軟性と免疫の関係
柔軟性は体の免疫機能にも影響を与えます。
人間の体には老廃物を流し出すリンパ管という器官があります。
リンパは血液とは異なり、心臓のような一方方向からの強い動きで流れを制御されていません。
リンパはその周りの筋肉によって流れが保たれているのです。
もし、筋肉が硬直していたり、柔軟性を欠いていたりすると、その部分のリンパの流れが悪くなり、老廃物も流れにくくなってしまいます。
老廃物が流れない場合には代謝が遅れ、環境への適応に支障が出る場合があります。
その結果、免疫に大きな影響が現れてしまうのです。
また、逆に考えると、体に老廃物を溜め込んでいる人は姿勢も悪くなりがちだという事です。
特に便秘の人は立ち方が悪くなる傾向にあります。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“筋肉の柔軟性が低下すると体が歪む【歪みと対話する10の方法】その8” への1件のフィードバック