ハーブヨガを行うと、パートナーから「化粧品変えた?」と聞かれたり、しばらく会わない友人から「肌が1トーン明るくなった」と言われたりする人が続出します。それは無論のこと、高級な化粧品を使っているからではありません。
その鍵は呼吸法、正確にはプラナヤーマ(調気法)にあります。
そして、ハーブヨガのプラナヤーマの基本は丹田呼吸法の活用にあります。これはあなたの丹田部分(子宮周り)に気を送り、丹田を活性化させ、その部分のエネルギーを全身に回すことで、体の中心から温めることにつながります。
丹田部分にある婦人科系は体内の女性ホルモンをコントロールしていることから、この部位を整えるということは、肌や髪を司る女性ホルモンの分泌をも整えるということになるわけです。また、呼吸系を適度に鍛えることによって、それと連動する呼吸する器官である皮膚も美しさを発揮するようになります。
中国医学ではこの部位を意識することを「意守丹田」といいますが、この呼吸法を活用することで自分自身の意思を司る軸の強さと、透き通った肌などの女性の美を得ることが両立可能になります。
これは肺と肌が同じ『呼吸器』として強い関係を持っているからなのです。このことについては五臓の項目でまた後ほど解説することになるでしょう。(または拙著「ハーブボールSPAセラピー」のP89をご覧ください)
[amazonjs asin=”B0742YTPW5″ locale=”JP” title=”【新時代の自然療法の決定版】ハーブボールSPAセラピー -気の体でつながる輝く絆の作り方&婦人科系の癒し方(症例別)を伝授-“]丹田抱雛(たんでんほうすう):優しい呼吸をしよう
また、ハーブヨガでは丹田呼吸法であってもそれを激しく行うのではなく、静かに優しく行うことが特徴です。まるで親鳥が子どもの雛を抱いているときのような優しさを持って丹田を抱っこしているのが特徴です。これを丹田抱雛とよびます。
上図:親鳥は危険を察知すると雛を自分の羽の中に隠してしまう
ハーブヨガでは特に注意のない時は、優しくストローから呼吸をするように細く長い呼吸を行うことを理想とします。吐くときも、吸うときも力を入れすぎることはありません。
ヨガでは反動を使ってアーサナをしないと説きます。反動を使うということは、勢いに任せるということです。つまり、自分がどのような動きをしているか観察していない状態なのです。これでは一切の気付き(マインドフルネス)は発生しません。
これは呼吸においても同様です。激しい呼吸とは反動を使った呼吸になりがちなのです。強さとは観察の欠落を生み出しがちなのです。そして、激しい呼吸を行いすぎるとその呼吸によって、あなたの体は傷ついてしまいます。血中の活性酸素が増えて、あなたの髪や肌は老化してしまうからです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。