ヨガ指導者のための姿勢美法講座 第4回【寄り添う力と信じる力】

感応の力:寄り添うこと

熟練した姿勢美法の指導者は生徒さんの内側に起こっている全ての現象は、自分の内的な宇宙を反映したものであると理解します。

ヨガではすべては波であり、すべてはつながっていると考えます。

その意味で、生徒さんと指導者の間に区別はなく、お互いが繋がっている状態を強く実感しているのです。

この時に発揮されるのが感応の力というもの。

感応とは生徒さんの内側にある問題を自分のこととして感じとる力です。

生徒さんの問題を感応で読み取った時、指導者は何かの解決策を考えるのではありません。

まずは生徒さんの内側で泣いている子供に大丈夫だよと寄り添います。

寄り添うとはただ一緒にその場所に存在し、ゆっくりと心地よく呼吸することから始まります。

生徒さんの内側にいる子供の抱える痛みや悩みが、指導者の呼吸の優しい風によって和らぐことを待つのです。

肩に力を入れるのではなく、三歳児のようにただそこに存在しているだけで楽しいという気持ちを持続することです。

その結果、生徒さんは世間や社会や時代が与えていた鎧を脱ぎ捨てて、徐々に自分のこわばりを手放すことができるのです。

この子どもと感応の法則については拙著「ハーブボールSPAセラピー入門」および「ヨガマット一枚の革命」にて詳細に解説しています。

観想の力:信じること

姿勢美法の指導で養われるもう一つの能力が観想(かんそう)と呼ばれる力です。

観想とはあなたの内側で思い描いているイメージや、対象の持つメッセージのことであり、それが現実に働きかける力のことを意味しています。

この感応の力と観想の力をつなげていくことによって、あなたの指導力は次元の異なるものへと高まっていきます。

感応と観想は綿密に絡み合って、発揮されるのです。

ではどのような感想をクラスの時に持っていればいいのでしょうか?

それは指導者はどんなに痛みや不調を感じている生徒さんに相対しても、

「あなたは必ず笑えるようになる」

というイメージを持つことです。

ハーブヨガではこれをハーブとして接する、ハーブを観想する姿勢と伝えています。

この観想の力こそがヨガの目的であるサンカルパと呼ばれる強いビジョンの力として知られているものなのです。

指導者は生徒さんの持っている内なる力を誰よりも、生徒さん自身よりも信じ、姿勢美法に臨みます。

生徒さんの内なる美しさは、赤ちゃんのもつ無限のエネルギーと同じです。

指導者は「生徒さんには一切の条件なしに愛情をかける」という姿勢を保ち続けます。

例え、今、生徒さんがどんな状況であっても、どんな歪みがあっても、痛みがあってさえも、生徒さんの内なる美が開花する日がくることを確信しているのです。

その結果、生徒さんは自分自身が世界に存在することに条件は必要ないことを思い出すことになるのです。

姿勢美法が一般的なゆがみ矯正と大きく異なるのは、クラスを通じて、現実との葛藤を少しずつ解放していくという点にあります。

このエントリーをはてなブックマークに追加
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で