ハーブヨガのリラクゼーション(ハーブヨガのシャバアーサナ)
ハーブヨガでは脾臓のプラナヤマの後に、シャバアーサナというアーサナを行います。
これは全身のエネルギーバランスを整えるために必ず行うべき技法です。
熱が過度にたまっている部分から、余分な熱を抜き、冷えている部分に熱を届けるために敢えて止まるのがこのアーサナです。
ハタヨガではこのアーサナは屍のポーズとも言われます。
(生きているものでも、死んでいるものでもない、制止を超越した神様である)ブラフマンを体現することから、「究極のアーサナ」とも言われています。
完全に自己を手放し、脱力しきった状態になると第六チャクラに位置する第三の目が開き、三昧に至れるという意味が込められています。
シャバーサナが上達してくると、10分間のシャバーサナは一晩の睡眠にも勝るとも言われるほど大きいリラックス効果と自律神経の調整をもたらすといわれています。
ただし、シャバーサナをしているからと言って、日常的な睡眠時間を削ることはできませんので注意しましょう。
ハーブヨガでは癒やしたいポイントにハーブボールを置き、その感覚を軸に力を抜いていくことを行います。
しかし、力を一切入れないというシャバーサナは簡単に見えて、比較的難易度の高いアーサナです。
脱力についても姿勢美法で徹底して行いますが、それでも完全に投げ出すことはできないからなんですね。
ハーブヨガのシャバーサナは体の上に置かれたハーブボールを通じて呼吸を行い、意識を拡散するプロセスを踏んでいきます。
ハーブボールのエネルギーが呼吸と共に出入りして、あなたという空間を磨いてくれる感覚です。
ここで、ゴマのハーブボールを使用している際にはシロダーラのように額に置くこともできます。
ハーブヨガのシャバアーサナの手順
1. 導入
- 床に仰向けに寝てハーブボールを好きな位置に置き、手のひらを上に向けて目を閉じる。
- 川の中にいて、美しい水が自分自身のよどみを流し切ってくれるイメージをします。
※自分の体が砂に埋もれていくようなイメージで。全身の力を抜きます(約5分間)
2. 起き上がるまでの流れ
- 手足を動かす
- 手首足首を回す
- 手のひら、足の裏を擦り合わせる
- 手を組み上伸びをする。腰から下は下へ、上は上へひっぱる
- 膝をかかえて腰を左右に動かす
- 膝をかかえたままゆっくり起き上がる
※決して、無理に起き上がってはいけません。手順通りに起き上がりましょう。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。