グスタフ・クリムト「接吻」
三大欲求の最後の要素が性愛です。
この要素を「食事や睡眠と比べてなくても死なない」ぐらいに思っている人も多い欲求です。
性愛についての欲求は枯れたという言い方をする場合もあります。
食欲や排せつ欲や睡眠欲が枯れないのと同じように、波はありこそすれ本質的には枯れることはないのです。
はっきり言って、これを疎かにしたら死んだも同然と危機感を持ちましょう。
人間は群れの動物です。私たちの祖先は何万年も家族と一緒に肌を温めあって生きてきました。
だから、『独りなんて生きた心地がしない』ぐらいに思うほうが自然なんですね。
一人暮らしで何でもできるという現代人のライフスタイルは人間の本能にとっては未知の領域ですから、必然的に健康についてのリスクも高まってしまうのです。
また、アーユルベーダでも健康の指針は食事・睡眠・性愛の三要素です。
性愛が満たされていないと健康にすらなれないと説いています。
また、アートを楽しむにもこの要素への理解がなければ深まることはありません。
性愛についてタブー視することなく、まずは自分の体を知るという意味で常に意識し、探求する姿勢が大切です。
性愛については別の場所でもっと深く扱っていきましょう。
あなたはここまでで食事・睡眠・排泄の三つの波を整えました。
同時に、あなたは日常とセッションを通じて、ハーブヨガを行っています。
それだけで無意識は自動的にあなたの心と体を性愛を受け入れられる準備は整っています。
性愛は一人では実践できません。
いくら会陰部をキュッキュッとトレーニングしても、それが効果的になるのは信頼できる相手が獲得できてからです。
短期的なテクニックに走らずに、持続可能で一生続けられる性愛を目指しましょう。
まずは周囲の人にTune-inして他者の緊張を見抜いて、自分の優しい言霊で癒せるように心がけることです。
あなたが変われば、周りの人も変わり、そして、性愛も必ず充実していきます。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“第25回 性愛の取り扱い:命に必須なもの” への1件のフィードバック