第5回 子どもに戻る「Tune-in」とは?

ハーブヨガは一回のセッションが様々な要素から成り立っています。

そこで、前回まではハーブヨガを学ぶに当たっての心がけを紹介しましたが、今回からはハーブヨガを構成するメソッドについて解説していきましょう。

Tune-inとは何か?

ハーブヨガでは一番最初にTune-in(チューニン)と呼ばれる作業を行います。Tune-inとはラジオのチャンネルを合わせるように、ハーブヨガに適した心と体の波に自分の状態をあわせることを意味しています。

じゃあ、ハーブヨガに適した心と体の波とは何でしょうか?

それは子供のように柔軟で歪みのない心理状態のこと。

その状態に近づくのがこのTune-inの作業なんです。

ハーブヨガは絵を描くプロセスを通じて、子どもに戻ることを加速させます。この子供の心に戻るというプロセスこそが、アーティストが行っていることと同じなのです。

つまり、ハーブヨガのTune-inをあなたが行うということは、あなたの内側に住んでいるアーティストとしての才能を開花させ、好きな時に呼び出せることと同じなのです。

絵を描くTune-inをやってみよう

あなたは毎回のハーブヨガを行うに当たって、花や植物などの自然物を観察し、絵と言葉で感じたままを紙の上に表現していきます。この最大の注意点は『誰の評価も気にしない』ということです。誰かに褒められたいと思ったり、けなされたりしたくないと思ったりしないということ。そのような心理状態ではTune-inを行うことはできないからです。

自然を観察して、その教訓やお説教を拾ってくるのではなく、ただただあるがままを見て、対象と遊ぶことだけに集中します。

最初は中々上手く行かないかもしれないので、以下の枠組みでやってみましょう。

①五感で表現

対象を観察して、その場で感じられた印象を五感で考える。「どんな色や形に見える?」「どんな臭いを感じた?」「どんな音が聞こえそう?」「どんな手触り、重さ?」「どんな味がしそう?」と言った感じで考えて、書き出す。

②深く考えすぎない

書き出した結果についてはそれ以上は深く考えず、眼と手の進むままにイメージや言葉を書き続けること。

③メッセージを読む

Tune-inを何度も続けてそのプロセスに慣れてきたら、対象物の上に大きな吹き出しがあると考えて、『何て言ってる?』と質問してみましょう。

 

どうしてTune-inは五感から入るのか?

ここで、なぜ五感から入るかというと、言葉でメッセージを読み取ろうとすると、どうしても頭でかっちのものになってしまうからなんです。例えば、「みかん」を眺めたとします。すると、人はどういうわけか『自分に必要なこと』を思い出してしまうわけです。

例えば、「オレンジ色は元気の色だから、私は頑張らなきゃいけないんだ!」と言う風に。

すると、得られたメッセージは『とにかく頑張れ』といった、凡庸なものになってしまいます。これは目の前にある自然をそのまま観察するのではなく、「オレンジ色は元気の色」という風に頭で考えるからこんなことがおきてしまいます。

これは単に自分の欲求をみかんを通じて見ているだけです。あなたを癒やすどころか、疲弊させるだけになってしまいます。こんな風に頭でっかちの状態じゃ自分を解放することはできないし、ストレスはずっとこもったままになってしまいます。

それ以外にも、人によっては自分に都合のいいメッセージだけを受け取ろうとしてしまいます。例えば、自分の知識をひけらかすような言葉を言ってみたり。

でも、それじゃ駄目ですよね。

この作業はあなたの無意識に降りるためのスイッチを押す作業。

だから、まずは対象の面白さを発見して、子どもに帰って一緒に遊びましょう。

花言葉だとか、色の科学的な意味なんてものは大人の発想です。ここでは一切、忘れてしまいましょう。

 

描くTune-inを行う際の注意点:無理をしない

絵を描くに当たって、上手い下手は関係がありません。正解もありません。何かに気づくかどうかについても気にしなくて大丈夫。気付きがないのならそれで上等です。それこそが素晴らしいのです。あなたは書きたいから書く。そして、書きたい意欲が湧かない時にはただ対面していればいいんです。

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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

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  1. ピンバック: 過去記事のまとめ:ハーブヨガの生活習慣の基礎 | 国際ハーブヨガ協会 公式ウェブサイト

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