ハーブヨガの実践者のビジョンとは?
では、まずあなたに考えてほしいことがあります。
あなたがハーブヨガを学び、実践し、伝えていく上で一番大事なことは何でしょうか?
ちょっと、1分程度、目を閉じて考えてみてください。
それは「ハーブヨガの実践の中であなた自身がハーブヨガを発見し、自分の言葉と姿勢と生き方でそれを伝えていくこと」であると言えます。
もし、あなたが指導者として活動している場合であっても、生徒さんと同じ目線で日常的にハーブヨガを実践していくことが一番大事です。
その理由は指導者として活動する場合には、生徒さんからであっても、家族からであっても、どんな人が見てもあなたが魅力的な存在になっていることが必要不可欠となるからです。
周りの人から「あぁ、あんな人が素敵だな」と憧れられる存在がハーブヨガ指導者なのですから。
その結果、「あの人の習慣を真似しよう」とつながっていきます。
その意味で、実践することと、指導することは分けることができません。
指導法の理論や技術をいくら学んでも、実践していなければ本物とは言えないのです。
冒頭に挙げた『ハーブヨガって何?』という問題の答えは、「いま、ここ」にしかありません。
毎分毎秒の実践によって、その答えは変わっていきます。
過去にどんなに大きな気付きが得られたとしても、それに固執してしまってはハーブヨガを見失うことになります。
あなた自身の言葉によって「ハーブヨガは私にとってはこうだよ」と生徒さんやお友達やご家族に笑顔で伝えられることが、ハーブヨガへの理解を深め、最終的には指導者としてのアイデンティティに結びついていくのです。
「ハーブヨガとは何か?」というのは、「人間とは何か?」というような哲学の問いかけみたいなものです。
あなたがハーブヨガを家庭で実践するにしても、指導者として活動するにしても、「ハーブヨガって何?」と何回も何回も周りの人に聞かれるかもしれません。
私達自身もそうですし、これからも聞かれていくことでしょう。
この時には、仏教で言う方便のように、相手によってベストな答え方をすることが一番いいともいえます。
ハーブヨガについての高説を述べることで、相手を押さえつけたり、相手を威嚇したり、相手より優位に立とうとしたりしてはいけません。
相手の立場になって小学生に教えるつもりで臨みましょう。
その結果、あなたは相手との対話の中で『ハーブヨガとは何か?』についての洞察を更に深めていくことができるのです。
それでは全てのハーブヨガ実践者がどのような心構えで実践していって、どのような気持ちで自分自身の人生を磨いていけばいいのかについて解説していきます。
勿論、これはこの本を書いている私達であっても、まだまだ理想を模索している段階です。
私達自身もこの本の執筆を通じて、ハーブヨガのイデア(理想型)を探していきたいと願っています。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“第1章 ハーブヨガの実践者のビジョンとは?” への1件のフィードバック