ハーブヨガのモットー:「私が世界のハーブになる、世界を私のハーブに変える」
全てのハーブヨガ実践者が大事にしている心構えとは、「私が世界のハーブになる、世界を私のハーブに変える」というものです。
これはハーブヨガのクラスでTune-inを行なう際にハーブヨガのオース(誓い)として唱える言葉でもあります。
このオースの本当の意味については「ハーブヨガでデキル」の書籍でも解説していないと思います。
そこで、このコンセプトについて解説しましょう。
このモットーを理解することで、世界の中でのハーブヨガの役割がわかり、ハーブヨガ実践者の目指すべきポイントがわかると思います。
まず、「世界を私のハーブに変える」という部分については、ハーブヨガではハーブボールを使いますので、直感的にはわかりやすいと思います。
ハーブの癒しを享受するということですね。
しかし、「私達が世界のハーブになる」という部分についてですが、これはどんな意味があるのでしょうか?
私達が世界のハーブになるなんて、どうして、そんな必要性があるのでしょうか?
あなたの頭の中には沢山のクエスチョンマークが出てくると思います。
これにはとても深い意味がありますので、以下に順を追って解説していきましょう。
ヨガとは社会に積極的に働きかける姿勢
どうして、あなたが『世界のハーブになる』ことを目指すのでしょうか?
それは自分の充足にとどまるだけではなくて周囲の人間関係や社会構造、自然の在りかたにまでも働きかけるのがハーブヨガだからです。
つまり、自分自身から始まって、身近な人間関係、社会全体、そして自然へと波及していくものなのです。
ここで、ヨガと聞くとどうしても社会から離れることだと思ってしまう人もいると思います。
しかし、ヨガというのは実際にはとても社会的な活動です。
私たち日本人にとってヨガはエクササイズの一環にしかすぎないように見えるかもしれません。
ところが、実際には社会に大きく働きかけ、社会構造を変化させうる原動力になるのがヨガなのです。
例えば、ガンジーは非暴力(アヒンサー)というヨガで最も大事にする戒を掲げて、インド独立を勝ち取りました。
社会を構成する人々の毎日のヨガの実践によって、社会さえも変えていこうというのがヨガでもあるのです。
逆に言えば、社会的な要素を除外したヨガはただの運動であって、ヨガと名乗ることは出来ないでしょう。
そこで、多少、専門的になってしまいますが、そもそもヨガとは一体どんなものなのかについて考えていきましょう。
その起源となる社会背景を知ることによって、ハーブヨガが既存のヨガとどのように同じで、どのように違うのかを理解できるようになるでしょう。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。