クレドのベーシックの第2条
本日はクレドベーシックの第2条について解説していきます。
こちらはハーブヨガを実践されている方にはご存知のフレーズでもあると思います。
しかし、『ハーブ』って一体なんだろう?
そして、そのハーブであることが仕事の中でどんな意味を持つのだろう?
ということについて今日は扱いましょう。
ハーブヨガクラス・ハーブボールSPAセラピーの現場における最大のハーブとは?
ハーブヨガのクラスにおける「ハーブ」とは香りのTune-inに使うハーブや、座法の際に使われるハーブボールだけではありません。
ハーブヨガを指導する、あなた自身がハーブなのです。
そして、ハーブボールSPAセラピーを施術する、あなた自身がハーブなのです。
このことはハーブヨガの書籍でも書いていますが、ハーブとは私達に癒やしと活性化のエネルギーを与えてくれるすべてのものを指します。
ハーブヨガクラスを指導するプロであるあなたは、ハーブとしてプロであるということになります。
これはもちろん、ハーブボールSPAセラピーのセラピストであっても同じです。
ハーブと聞くと、とても穏やかで優しいイメージを持っている人もいると思います。
しかし、ハーブであるというのはとても過酷な道であるとも言えます。
なぜかというと、ハーブというのは変わらない強さを持っているからです。
生姜は相対する存在が誰であろうと、生姜で在り続けます。
相手に応じてキュウリになったりしませんよね。
ハーブとは一貫した香りと刺激を私達に与え続ける存在です。
相手に合わせて自分自身を変えることをしません。
ただひたすら、自分自身の働きを全うするだけです。
ハーブであるというのは他者に「癒やし」と「活力」の2つを必ず届けよう、という決意の現れでもあるのです。
ハーブヨガクラスを運営していくと、様々な生徒さん・クライアントさんの反応に直面します。
人間の体は一進一退を繰り返して変化していくものですから、毎回、毎回、「元気になった!」という声だけが得られるということはあり得ません。
また、魂の要素(心・体・関係性)はつながっていますので、体の調子はよくても、心や人間関係の調子が芳しくないということもあり得ます。
必ず、
- 「~~の調子が悪いんです」
- 「体の調子はいいんですけど、職場の人間関係が・・・」
- 「よくないことがあって、どうも気分がふさぎ込みがちです」
という声を聞く機会があることでしょう。
その時に相手の感情に合わせて一緒に調子が悪くなってしまうということは始めのうち、特にありがちなことです。
他者に寄り添う姿勢のある方ならそうなりがちなのです。
ホロスコープでいえば、柔軟宮が多い人・水の性質を多く持っている方などは特にそうでしょう。
もちろん、私も例外ではありませんでした。
ただし、他者に寄り添って一緒に沈んでしまうだけの姿勢は「ハーブ」ではありません。
少なくとも、プロとしてはまだまだ発展途上のハーブと言えます。
ハーブヨガセラピスト・ハーブボールSPAセラピストは生徒さんやクライアントさんの感情の一つ一つの起伏のに影響されない強い軸を保つ必要があります。
強い確信が、あなたのヨガクラスとセラピーを強く変える
しかし、こんなふうに聞くと、
「ハーブというのは感情に乏しい状態なのかな」
と思ってしまうかもしれません。
いいえ、そうではありません。
軸のある状態というのは感情に乏しいというよりは、むしろ、生徒さん一人一人が必ず人生を満喫できるという強い確信がある状態なのです。
この人はいつか笑う日が来ると信じているからこそ、目の前の事象に影響されないのです。
こういうことを伝えられるようになるには、私達にもかなりの年月がかかりました。
目の前に沈んでいるときには必ず強い感応の法則が働くからです。
これは気の体の話なので、潜在意識下で起きていることです。
頭で理解していても、なかなかうまくブロックすることはできません。
しかし、生徒さんのネガティブな感情に揺らいでしまうのは、「この人はこのまま一生不幸なままである」という思考が働いているからなんです。
セラピストがクライアントさんと一緒に沈むというのは一見、感情に寄り添ってくれて優しそうに見えます。
けれども、内心では「この生徒さんは不幸なままで在り続けるだろう」と思っているんですね。
こういう姿勢は確かに「優しい」ように見えますが、裏を返せば、他者の人生を決めつけているわけです。
非常に残酷な態度でもあるのです。
ヨガクラス・セラピーの時の潜在意識の働き
これが潜在意識の恐ろしくも、強烈な効果というものです。
潜在意識は私たちの行動のほぼすべてを操る場所で、顕在意識の数倍、いや数千倍の領域を持ちます。
プロフェッショナルのハーブであるために、私達は生徒さんの中にある人生に恋をする力を尊敬し、絶対的に信じる姿勢を創らなければいけません。
そのためには片時もハーブであることを諦めずに必死にハーブであり続ける努力が必要です。
なぜなら、潜在意識にオンの日もオフの日もないからです。
あなたの日常の姿勢の全てが潜在意識に記録され、それが指導の場であれ、家庭の場であれ、発揮されてしまうものだからです。
この辺については、これからも長い時間をかけて少しずつ具体例でお話していきたいと思います。
Tune-inやKotodama Workの時に、あなたが多くを語らない理由
ハーブヨガのクラスではTune-inやKotodama Workのシェアというものを行います。
その際に、私達セラピストはそれほど多くを語りません。
生徒さんの感想を聞いて笑顔でうなづいて、ありがとうございますというだけです。
なぜなら、私達セラピストは自分自身の内側とのみ対話するからです。
生徒さんが今語った言葉にどのように自分が反応しているのか、それを感じとります。
そしてそれがどのような反応であったとしても、ハーブであり続けることを選択しその姿勢を保つのです。
場合によってはシェアを楽しく盛り上げたり、難しい理論を威厳を持って言えたりできる人が立派なセラピストのように考える方もいるかもしれません。
しかし、セラピストは生徒さん・クライアントさんの人生を愛する力を育てることをお手伝いするだけです。
私たちが介入するのでは依存心を増してしまうだけで、決して育ちません。
ですから、ここでハーブヨガセラピストが行っていることは、表面に見える以上に複雑で難しいことだと伝えています。
どのような状況にあってもハーブであり続ける。
これは、生徒さんの言葉を診断したり、分析したり、結論付けたりすることの何倍も難しいことです。
しかし、だからこそセラピスト自身を大きく成長させ、ひいては生徒さん自身、そしてあなたの身近な人たちに大きな癒やしと活性の力を与えることになるのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“ヨガ指導やセラピー施術をしているとき時の潜在意識の働き【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル 第2回】” への1件のフィードバック