クレドベーシックの第3項
本日のクレドサークルのお題は、クレドベーシックの第3項について。
本日はクレドベーシックの第二条について解説していきます。
この中で、5つのステップと言われているのは、以下の五つです:
気づきのスパイラルの5つのステップ:
- 見る:子供の無垢な心で生徒さんを観察します
- 聞く:生徒さんに痛みや力みについて心からの質問を行います
- 触る:生徒さんの冷えや力みについて皮膚感覚を通じて感じ取ります
- 理解する:問題の背景にある可能性を分解し、何が不明確なのかを子供の瞳で発見します。
- 伝える:その後、生徒さんにとっても最も簡単に答えられると思える質問やインストラクションをします。
→生徒さんが反応したら、最初に戻って習慣としてその人が実践できる形になるまでこのステップを続けます。
この一つ一つのステップについて解説していくと、それだけでかなりの分量になってしまいますが、今日はこの中の「見る」についてシェアをしていきましょう。
セラピストにとって「見る」とは何か?
人間の脳は大半を見る行為に使っていると言われていますが、視覚というはとても大きな影響を与えています。
人は見た目が8割なんて本もありましたよね。
私達がセラピストとして生徒さんやクライアントさんと相対する時、最初に行うのも「見る」というステップです。
しかし、これは色んな意味のある言葉なのです。
1.生徒さんにTune-inをする
まず一つ目の意味は対象を子供の心で眺める作業、Tune-inをするということ。
ご存知のように、ハーブヨガクラスでは絵を描くTune-inを行います。
この中で、私達は花や貝殻などの対象に対して、子供に戻って無垢な心で観察を行います。
Tune-inとは普段では見過ごしてしまいそうな、ちょっとした色の変化や造形の歪みについて、アンテナを張り巡らせている状態です。
これと同じように、生徒さんと相対する時には、生徒さんに対してTune-inをするように心がけます。
ハーブボールSPAセラピーならクライアントさんに対してTune-inをするのです。
このことによって相手のちょっとした変化を感じられるようになります。
2.自分自身にTune-inする
そして、この「見る」というのは、相手を観察するというだけではなくて、自分自身を観察するという意味もあります。
これがハーブヨガセラピストやハーブボールSPAセラピストの行う習慣であり、特別な能力だと考えて下さい。
幼い子どもには自分自身と世界とに隔たりがないと言われています。
つまり、世界で起こっていることは、自分に起こっていること、と理解するのです。
これはTune-inで行っていることとメカニズムと全く同じものなのです。
つまり、自分が相対しているTune-inの対象物である貝殻に起きていることは、何か自分にとって何らかの意味があるんじゃないか?と考える習慣です。
生徒さんを観察すると同時に、自分自身を観察するのです。
例えば、生徒さんの表情に暗い部分があると感じたら、同じような影を自分自身が出しているのではないか?と問いかけます。
生徒さんの言葉にどことなく落ち着きがなく感じられたら、自分自身が焦っている部分がないか?と問いかけるのです。
私の経験ではこの「自他を同時に見る」という、このプロセスによってハーブヨガやハーブボールSPAセラピーそのものが生まれ、それが熱烈な支持を集めたのだと思っています。
このTune-inという行為は最初のうちは難しく思えるかもしれませんが、あなたが日々、Tune-inをすることによって確実に身についていきます。
Tune-inノートを付けるのもセラピストにはオススメです。
もしくは、時間の開いた時に落書きをするのでもいいのです。
Tune-inは誰でもできるようになります。
なぜなら、Tune-inは子供の時は誰だって行っていた行為だからです。
努力で得られるというよりは、思い出すことによって得られる原始的な感覚だからです。
Tune-inノートについては会員でもある千葉県市原市の「きく」さんのノートがとても素晴らしいので参考にして下さい。
アートとは子供の状態に戻ったものと定義するならば、これ自体がアートなのです。
アート作品の「ような」ものではなく、まさしくアートそのもの。
ご本人に直接、コツを聞いてみるのもオススメです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“セラピストに必要な2つの「見る力」【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル 第3回】” への1件のフィードバック