
今回はクレドベーシックの第六項です。
このクレドですが、本当に実用的なクレドです。
こちらを読んでいて、あなたの内側にどんな感情が浮かんで来たでしょうか?
「悪意を持った、性質の悪い生徒さん」と聞くと、何だかネガティブな気持ちになってくるかもしれません。
しかし、サロンワークの現場というものは、サービスの提供をすることによって対価を得るというビジネスの場でもあります。
ビジネスの世界では昔から「クレイジー5%」といわれるお客さんが、全体のお客様の数の5%は紛れ込むと言われています。
どんなに努力しても発生するものですので、恐れることはありません。
これはあなたがどんなに努力しても必ず発生するものだとご理解ください。
これに戦々恐々とするのではなく、むしろ、そういった自然現象があり、そして、そのお客様のクレームによって自分自身も磨かれるのだと淡々と理解しましょう。
生徒さん・クライアントさんに振り回されないこと
・・・ただし、です。
何の準備もなしにクレイジー5%に撹乱される必要はありません。
あなたに必要な姿勢は「断る」姿勢です。
私たちは目の前の誰かに頼られると、どうしてもその人の期待に答えたくなるのが実情です。
それは相手の持っているネガティブな気に感応してしまうからです。
そして、サロンワーク全体から見たらデメリットでしかない判断をしてしまいがちになります。
サロンというのは言わば生徒さんやクライアントさんという魚たちが泳ぐ水槽の中と同じです。
金魚が楽しく泳いでいる場所にピラニアを入れてしまったら、どんなことになるか分かりますよね。
管理者であるあなたは生徒さんが楽しく切磋琢磨できるような環境を整える義務があるのです。
私たち自身が行っていたハーブヨガクラスやセラピー施術の提供というサロンワークにおいては、生徒さん同士のいざこざということはありませんでした。
それは、かなり徹底して断る姿勢を保ってきた成果だと思っています。
だからこそ、このクレドの大切さを痛感しているのです。
もしあなたがボランティアでヨガやセラピーを行っているのなら、ふっと身を引くこともできるでしょう。
しかし、一度お金を頂いてしまうと、ヨガ指導者やセラピストは非常に弱い立場に立たされることを知らなければいけません。
ですからお客様として迎える前の段階にしっかりとルールにご同意をいただくことが非常に重要なのです。
誰にも話せないサロンワークのタブーと引き寄せの法則
特に最初の時点で「あれ?」と思うような生徒さん・クライアントさんはお断りするべきであり、その姿勢を徹底することが大事です。
あるいは、「本当にこの方は私達のサロンにふさわしい方なのか」と何度も自問自答してこちらからも様々な質問をしてから迎え入れるべきだと考えています。
ここまで読んでみてお分かりのように、この内容、サロンワークにおいてはタブー的な内容です。
だって、「合わないお客様はお断りしよう」ということですから。
「共感をもって他者と向き合うヨガ指導者やセラピストがそんなことでいいの?こんなことを公開していいの?」と思う気持ちも、少なからずありました。
そして、生徒さんをお断りすれば、その分の受講料や施術料金は得られないことも事実です。
喉から手が出るほど、お金が欲しいと思う切実な時もあるでしょう。
しかし、歯を食いしばって、「あれ?」と少しでも思う生徒さんは断るようにしましょう。
すると、これも不思議な話ですが、よりビジョンに共感してくれる生徒さんが必ず現れます。
一度や二度の話ではなく、必ず、です。
あなたの「断る」姿勢があなたの潜在意識の軸を強め、その結果、よりあなたの軸となるビジョンにふさわしい生徒さんを吸い付けるのです。
だからこそ、自信を持って優雅に断って下さい。
もしくは、しっかりと理解を頂いてから生徒さんを受け付けるようにしましょう。
生徒さんにいくら「やる気がある」「面白そうだ」「本当に困っている」と言われても、それだけで受け入れてはダメです。
あなたが優先するのは感情ではなく、信条(クレド)だからです。
必ず、ハーブヨガとは何か、ハーブボールSPAセラピーとは何か、あなたのサロンのコンセプトは何か、あなたのサービスの方針はどういうものなのかを理解してもらってから参加を受け付けましょう。
「私はいつでも断れる」という姿勢があなたの思考に余裕を生み、あなたの現実に余裕を生むのです。
【今日のワークは「断る!」です。】
24時間に起きる出来事の中で、自分自身のビジョンに相応しくないと感じるお願いをされた場合には、空気を読まずに勇気を持って断ってみましょう。
ゲーム感覚で是非、皆様もワークを実践してみましょう。
そして気軽にシェアをしてください。
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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“ヨガ指導者・セラピストだからこそ断る力を磨く【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル 第6回】” への1件のフィードバック