最初に:
ハーブヨガは「私が世界のハーブになる、世界を私のハーブに変える」をテーマにして、自分自身の心・体・関係性を向上させていく方法です。
その範囲は一般的なヨガクラスだけではなく、生活習慣や対人関係・言葉など、人生全般をホリスティックに扱っていきます。
しかし、一回のハーブヨガのクラスでさえも多種多様な広がりを持っています。
Tune-in瞑想をして、姿勢美法をして、言霊ワークをして、坐法をして、Seeding瞑想をして・・・と、かなり賑やかですよね。
そのためにハーブヨガを指導する人、或いは実践している人は「ハーブヨガって何?」っていう他の人からの問いに、すぐに答えられないかもしれません。
特に指導者として活動しているとなおさらそうかもしれません。
そこで、ハーブヨガの姿がより鮮明にお伝えできるように、この本を制作しました。
そして、何よりハーブヨガを活用して、自分の人生に恋をしたい人のためにその知恵を公開していきたいと思います。
この本の目的と対象者:
この本はハーブヨガのビジョンとそれが乗り越えるべき課題、そして、ハーブヨガの実践法と指導法について解説しています。それも、それぞれの基本的なコンセプトについて丁寧に扱っていきたいと思います。
この本の対象者はハーブヨガの基礎を学び、ハーブヨガを実践して、自分自身の人生を向上させたい方、そして、指導法を学んで将来的には指導者として活動したい方、或いは、現在すでに指導者として活動している方となります。
もちろん、ハーブヨガという身体観と実践法を知的好奇心から学んでみたい方も大歓迎です。
実践法と指導法の違い:
実践法と指導法にどんな違いがあるのでしょうか?まずは、この2つの違いについて解説するところからスタートしましょう。
実践法というのは日常的にハーブヨガを行なうための方法のことです。
そして、指導法というのはクラスの場において指導するための方法です。
しかし、当然の話として、ハーブヨガの指導者というのはハーブヨガの実践者でもあります。
ハーブヨガを日常的に実践してもいないのに、いい指導者になれることはありません。
いうなれば、実践者が卵で指導者が鶏というわけです。
実践法というのは基礎ですから、いちばん大事な部分です。
ハーブヨガ指導という家で言えば土台の部分に当たります。
この本の構成
この本の前半ではその実践法を学び、後半はその応用としての指導法を学びます。
指導者として活動していく場合であっても、基礎としての実践法を守るようにしてください。
この本の構成この本ではハーブヨガの目指すべきビジョンについて最初に解説します。
ビジョンとは目標とか、あるべき姿とか訳されるものです。
これを理解することが先ほどの『ハーブヨガとは何か?』という問いに答えるための最短距離になるでしょう。
さらに、ハーブヨガに求められているチャレンジとは何か、ハーブヨガが現代社会においてアプローチしていかなければならない壁についても解説します。
その次にハーブヨガのメソドロジーについて解説します。
メソドロジーというのは、ハーブヨガのそれぞれの要素がどうして存在しているのか、どんな働きをもっているのかという、ハーブヨガの秘密についてです。
ちなみに、なぜ最初にハーブヨガのビジョンについて解説するかというと、ハーブヨガの目指しているビジョンを明らかにすることによって、ハーブヨガへの理解を深めるためです。
本書を読むにあたっての注意点
本書で説明するハーブヨガのコンセプトは一般的なヨガの枠組とは大きく異なる部分もあるでしょう。
そのようなハーブヨガの特異性を理解するために、まずあなたが知らなければならいことがあります。
私達は歴史の流れという側面から考えて、今の時代を捉え、その問題を解決するための手段としてハーブヨガを指導し、その普及に努めているということです。
伝統的に引き継がれている様々なメソッドはそれぞれ素晴らしいですが、今の時代という視点で見た時にはそれだけでは足りない部分があると感じています。
また、ただただ素直にそういったメソッドを実践しているだけでは、私達人類をとりまく社会や自然環境は変わりすぎています。
これまでの人びとが経験したことのないような混乱が私達を毎日襲っています。
そういった嵐のような混乱を抜けるために、時代に対応したメソッドとしてハーブヨガが存在しているのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。