今回のクレドワークはクレドベーシックの第8項について。
相手にわかりやすく伝える、これはサロンワークの場でも、とても重要な要素です。
一般的に「共感」という言葉を聞くと、どうしても身体的な感性をイメージしてしまうかもしれません。
つまり、非言語的で、非論理的なものというイメージですね。
確かに身体で共感することは、とても大切なことです。
しかし、それができているからこそ、誰にでもわかるような形になって現れているはずなのです。
イメージだけで通用するのは家族のような近い、気の体がそもそも親和しやすい人間関係においてです。
サロンワークの現場というのはあくまでもお仕事の場です。
簡単にいえば、お金(あるいは関心というエネルギー)を媒介としているのですから、伝えるべきことをしっかりと相手に分かるように伝える必要があります。
特にお客様とのメールのやり取りはサロンワークの中でも大事なポイントですので、今日はメールやSNSでのやり取りについて解説します。
写真:多様な人とつながれるからこそ論理性が大切になる
生徒さん・クライアントさんとのやり取りの中でよくあるミス
お客様とメールをやりとりするときに、伝えたいことが上手く伝わらず、思ってもみない結果を招くことがあります。
例えば、生徒さんからワークショップの日時について聞かれて、日付しか伝えないとしたら情報不足です。
しかし、単に日付と開始時刻だけを伝えるのも相手の立場に立っているとは言えません。
例えば、あなたがワークショップを4月15日9時半から開始するとして、それだけ伝えるのでは9時半ぴったりに到着する生徒さんもいるかもしれません。
でもこれでは、着替えなどをしてしまうと9時半に開始するというのは不可能ですから、他の参加者に待ってもらわなければならないでしょう。
もしくは、開始時のイントロダクションの部分に参加できないかもしれません。
そうなると、あなたのワークショップ自体の満足度も下がってしまいます。
確かに間違っているわけではないのですが、満足度が下がるのならそれはミスであると言わざるを得ないのです。
あなたが生徒さん・クライアントさんに事前に伝えるべきこと
ではどうすればいいかというと、
- ワークショップの開始時間は4月15日9時半から12時まで
- 会場は9時から空きますので、開始15分前にはいらっしゃって、お着替え・お手洗いなどをお済ませ下さい。
- 駅からいらっしゃる場合には、徒歩10分かかります。
- 他の参加者もいらっしゃいますので9時半ぴったりに開始されます。遅刻される場合でも連絡の必要はありません
といった、生徒さん目線の情報を伝えましょう。
生徒さんが事前に知っておくと、トラブルなく参加できる情報です。
あるいは、遅刻などでトラブルがあったとしても生徒さん自身で対処できるための情報です。
これが相手の立場にたって、伝えることの基本だと思います。。
そして、お伝えする文章を書き上げたら、「あなたは一体、どんなことが不明確で、どんな返答を求めているのか?」という視点で論理構成を考えます。
最後に行間や言葉遣いをチェックして、それから送信です。
ご予約の確認や、日程の確認や、クラス内容の確認などなど、クラスを始めて行くとメールワークはとても重要な位置を占めるようになります。
共感力を高めるためにこそ、「何を伝えることが目的なのか?」という視点に立って、それを効率的に伝える力(=論理力)が必要です。
いくら注意してもしきれないぐらいです。
まずは自分自身のこれまでの日常的なメールを見返してみましょう。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“ヨガ指導者やセラピストのためのコミュニケーションの心がけ【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル 第8回その1】” への2件のフィードバック