ヨガ指導者が生徒さんに質問された時にはどのように対応するべきなのか?

ハーブヨガセラピーの指導者の特徴の一つは、体質改善を応援することにあります。

体質改善とは、クライアントさんが日々の暮らしを楽しく過ごすだけの体と心のバランスを改善することです。

もっと端的に言えば、体の痛みをできるだけ軽減できる習慣を身に着けられるようにガイドすることです。

そして、心のささくれをできるだけ取り除く習慣を身に着けられるようにガイドすることでもあります。

人の体の状態、心の状態は千差万別です。

そのため、全く同じ方法論がすべての人に効果を出せるはずはありません。

だからこそ、私たちは生徒さんと向き合って、深い部分でつながり、癒しに導いていく必要があるのです。

ですから来る日も来る日も機械のようにハーブヨガの一連のクラスだけをこなし続けるというのは、ハーブヨガの指導者の本来の仕事ではありません。

セラピストとして、生徒さん一人一人の心と体の波と相対することが求められているのです。

その際に、生徒さんから体の症状や痛みについて、様々な質問を投げかけられることもあるでしょう。

この質問への応対はあなたがエキスパートとして活動する上で、とても大きなチャレンジになります。

そこで、ここにどのように対応すればいいか、そして、その理由は何かについて解説します。

「答えてあげたい」というエゴを手放す

生徒さんから体の症状や痛みについて相談された時に、皆さんは学んだことを活かそうと思って、即答したいという気持ちが出てくるかもしれません。

例えば、「便秘なんです。何が原因なんでしょうか?」と聞かれたら、「その原因はこれこれこうではないでしょうか」と言いたくなりますよね。

或いは、「便秘なんですけど、どうしたらいいでしょうか?」と具体的な対策についてのアドバイスを求められることもあるでしょう。

こういう場合に私達のスタンスは常に同じです。

それは「すぐに伝えない」ということです。

「すぐに伝えない」。

大事なことなので二回言いました。

とっさに自分自身の頭の中にあることを人に伝えないというこの習慣を、私達は国際ハーブヨガ協会のクレドを通じて常に行なっていますよね。

過去記事のまとめ:【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル】

これをあなたは実際の指導の場においても忘れてはいけないのです。

これは「気づきのスパイラルの5つのステップ」としても紹介されています。

気付きのスパイラルの5つのステップ

① 見る:子供の無垢な心で生徒さんを観察します
② 聞く:生徒さんに痛みや力みについて心からの質問を行います
③ 触る:生徒さんの冷えや力みについて皮膚感覚を通じて感じ取ります
④ 理解する:問題の背景にある可能性を分解し、何が不明確なのかを子供の瞳で発見します。
⑤ 伝える:その後、生徒さんにとっても最も簡単に答えられると思える質問やインストラクションをします。

5の後は、生徒さんが反応したら、最初に戻って習慣としてその人が実践できる形になるまでこのステップを続けます。

この中でも伝えるというのは最後のステップです。

クラスの場においてはこの5つのステップを心がけることはできるようになると思いますが、相対して相談されてしまうと話は変わります。

生徒さんが心配そうな顔をして自分に相談してくれるわけです。当然、彼女または彼は何らかのヒントを得たいと思っているでしょう。

「その期待に応えたい」
「私だったらどうするだろう?」
「一番可能性の高い原因は・・・?」

などなど、あなたの頭の中に様々な言葉がよぎるでしょう。

ただし、そういった着想は全て、あなたの頭のなかにある砂嵐の粒にすぎないのです。

あなたが何かをアドバイスした時、それがあなたの思いやりや優しさから出た言葉であっても、或いは、立派に見られたいという気持ちから出た言葉であっても、全てハーブヨガの本当の力を発揮できなくしてしまう原因になります。

この部分を認識することはすごく大切です。

そして、だからこそ、私たちは自分のこだわりをいったんは手放してあげなければいけないのです。

 

大空に自分のエゴが飛び立っていく観想をして、自分の内側に存在する「言いたい」という衝動を空に飛ばしましょう。

そして、敢えて伝えないことによって、あなたは自分がクライアントさんの習慣を応援することの本当の大切さを知ることができるのです。

ヨガ指導者が生徒さんに質問された時にはどのように対応するべきなのか?

その答えは「すぐには正解を伝えない」ということです。

そして、クレドの5つのワークを実践するのです。

この部分はとても大事ですから、その理由について次のエントリでは考えていきましょう。

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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

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