脾臓の基礎知識
脾臓は左胸下にある器官で、血液の源泉であり、血液循環を司ると考えられています。
脾臓において食べ物の気が抽出され、それが後に血肉になるからです。
脾臓は血管を上に上げる作用があり、血液が血管以外に出ないようにコントロールしています。
脾臓は血液循環をサポートしており、唇にその状態が現れるといわれています。
脾臓はリンパとも密接なかかわりを持ちますので、調整する事で免疫機能のバランスを整えることが出来ます。
内臓の疲れや炎症があると、それをカバーするために脾臓が腫れることがあるからです。
脾臓の場合は肝臓や腎臓の場合とは違って、冷やす事で活動をスムーズにする事ができます。
脾臓のプラナヤマの観想
脾臓を司る感情は「思い」。
過度に考えすぎな状態が続くと脾臓の機能が弱まり、免疫機能が悪化するとハーブヨガでは考えます。
或いは、脾臓の機能の低下によって、不眠症や鬱傾向になる等の問題も出てきます。
よって、脾臓を観想する際には、「考えすぎなくていいんだよ」と手をさしのべて、一緒に呼吸を楽しみましょう。
脾臓のプラナヤマの動き
まず、プラナヤマとは体の内と外にあるプラーナ(エネルギー・気)をコントロールする技法です。
この技法では呼吸と観想を用いて、脾臓の位置をゆっくりと沈静化させていきます。
- 冷たいタオルをなるべく小さく折って左手でもつ
- 脇腹の胸(乳首の位置)とウエストのちょうど間くらいにある脾臓の位置にあてる (※前にずれると胃を冷やすので注意)
- 右手は丹田の位置に置き、吸ってお腹をふくらませ吐くときにゆるめる鎮静化の呼吸を行う
- 先ほど温めた肝臓と腎臓の位置を使用したタオルでさっと拭く
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。