ハーブヨガ指導の目的とは?
ハーブヨガを実際に教えていこうとしているあなたが理解すべきことは、ハーブヨガの実践があって指導があるということです。
その結果、ハーブヨガが広がっていくという部分があります。
ハーブヨガの実践で得られることは、あなた一人が美しく健康になることだけではありません。
あなたが輝くことで、あなたの身近な人々も人生への恋を始め、人生の可能性の模索を始めます。
他者から与えられ・与えられることこそが、実際にはハーブヨガを実践することで最も大きなメリットと言えるのです。
さて、ハーブヨガの指導の目的は何でしょうか?考えてみましょう。
それは、生徒さんの習慣を応援することです。
坐法を指導して気血の流れを改善することでも、ハーブボールを調合することでも、心理的なワークを与えて心をその場で癒すことでも、それだけでは不十分です。
習慣を応援する、これがいちばんの目的です。
ハーブヨガの実践の部分でも伝えていますが、習慣こそが私達の人生を大きく変えます。
そのためにクラスを設計し、自分自身のサロン(クラスを行う場)を整えていくのです。
あなたがハーブヨガを伝えていく時、まずは生徒さんの習慣を応援するという前提でクラスを設計することが大事です。
習慣こそがハーブヨガ指導の一番の根幹です。
例えば、この本を書くときにあえて力という言葉を使わずに「習慣」という言葉を使っています。
それは本当の力というのは、日常的に継続している習慣だからです。
そして、いざという場合に発揮されるのも、日常的な心と体と人間関係の習慣でもあるのです。
例えば、今日はたまたま自転車に乗れたというのは力ではありません。
ちゃんと目的地まで到達して、用事を終えて無事に帰って来られてはじめて、自転車に乗れる力が身についたことになるのです。
指導法の鉄則
ハーブヨガのセラピストは、生徒さんが習慣を身につけるために、「見る」「聞く」「触る」「伝える」というステップを身に付けることになります。
相手の間違っていることについてすぐに口出しするのではなく、一つ一つにしっかりと気づきを入れ、相手の立場に立って一緒に緊張や脱力を体験し、観察することがハーブヨガ指導の前提条件になります。
そして、習慣化を応援するためには、ゴールを設定することがとても大事です。
つまり次のクラスまでの宿題を出すということです。
この宿題というのは、生徒さんが自宅でできる習慣です。
特集な空間や特殊な設備のもとでできることではなく、日常生活の中でできることをきちんと設定して、クラスの際にしっかりと伝えることが大事です
これは初心者であろうと、熟練者であろうと関係ありません。
クラスの初回であっても次までに最低限やれる宿題を出すことがすごく大切です。
これはあなたの家族であっても同じで、脱力の度合いなどをしっかりと観察し、その経過を応援することが求められます。
例えば、あなたがパートナーの脱力を観るとします。
すると、肩に力が入っていることを観察します。
ここで、「あ、脱力できないね」で終わってしまうのは不自然です。
なぜかというと、ここまでの過程であなたは脱力できないことがいかにデメリットに溢れているかを学んでいるからです。
だから、あなたのパートナーが脱力できるためにはどうしたらいいかを真剣に考えたら、パートナーにも宿題を出すことをせざるを得ないのです。
生徒さんの場合、トライアルクラスやワークショップだけの1回しか参加しない場合もあるかもしれません。
しかし、そうであっても一期一会で臨みましょう。
これは「このことさえ伝えられれば、死んでも後悔しない」っていう姿勢です。
もしかしたらあなたはクラスを出た途端に車に轢かれるかもしれません。
でも、その臨終の際にも生徒さんに伝えておいてよかったなと思えるようにするのです。
その人が自分が本当に伝えたいことを習慣にできるチャンスが与えられたことを喜べるように常に心がけましょう。
それがハーブヨガの指導者にとって必須である宿題=ゴールを設定することの本当の価値なのです。
宿題を出して、生徒さんの習慣を応援する意義
あなたが生徒さんの習慣を応援する意義とは、「本当にその人の幸せを真から願う」ということです。
これしかありません。
なぜなら、指導者にはその習慣を通じて生徒さんが本当に幸せになっているというビジョンが見えているからです。
もし、見えていないのなら、いったん、指導の現場から離れて実践を徹底して行いましょう。
これを理解せずに上っ面だけで「習慣が大事だ」なんて言っていても、相手にはちっとも響きませんし、長期的な習慣として実践するのは難しいでしょう。
生徒さんやパートナーに普段から笑顔でいてほしいからこそ、あなたはハーブヨガを伝えていくのです。
そして、宿題を出すということは、生徒さんが自分の体に意識の種を植えるということを応援することにもなります。
そうすると、生徒さんは日常的に自分自身の体に意識を払い、様々な発見を自動的に行うようになるのです。
例えば、肩が軽くなったという発見の時もあれば、上手く丹田呼吸法ができないというような疑問が生じることもあるでしょう。
これを解消するためにクラスに出る必要があるのです。クラスの場ではメソッドを身につけるための方法をわかりやすく指導されるからです。
つまり、日常と非日常を行き来することによって、生徒さんの習慣の筋肉はますます強まり、さらに生まれた疑問点をクラスで解消し、という正のスパイラルが生まれることになります。
あなたの出す宿題がヨガクラスと日常生活をつなぐ働きを持っているのです。
ここで大事なことは答えを与えないことです。
生徒さん自身にうまくいく方法、いかない方法について感じてもらうのです。
生徒さんの疑問点というのは頭で考えるものではありません。
体で体得するものですから、解決するのに時間がかかることもあります。
しかし、その疑問が解消された時の喜びは迷いの大きさに比例するものがあります。
だから、生徒さんが葛藤を感じることも応援しなければならないと私たちは思います。
人生は100年続きますから、時間はたっぷりあります。
高みから回答を与えられるぐらいなら、迷ったほうが長い目で見ればプラスです。
もし、最初から葛藤も疑問点もない状態であれば、何のチャレンジもないわけですから、成長はごく僅かですし、克服した喜びも限定的になるでしょう。
ハーブヨガのクラスには傍観者はいません。
全ての存在が積極的に心と体にしっかりと意識を向け、自分自身を発見することを祝福する姿勢が求められるのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
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