今回はクレドベーシックの第14項です。
声についてのクレドですね。
あなたが何かの仕事に取り組んで成長するためには、「一つ一つの仕事の定義づけ」、というのがとても大事になります。
ハーブヨガは非常識なメソッド!?
ハーブヨガのメソッドはある意味、一般的なヨガやボディワークのメソッドの常識から言えば、非常識なものだと講座ではお伝えしています。
だからこそ、ハーブヨガの指導法も非常識なものになっています。
じゃあ、どうして非常識なのかというと、それは一つ一つの要素の定義が一般的なヨガ指導の常識とかけ離れているのです。
今回のテーマである「声」についても同じです。
ハーブヨガの指導法において声はどんな役割をしているのでしょうか?
クレドの中ではサービスとありますが、そもそもサービスとは一体なのでしょうか?
クレドを読み上げたり、目を通したりするたびに、一つ一つの要素の定義を自分なりに考えてみましょう。
サービスという言葉を辞典で調べれば一定の答えはわかると思います。
しかし、それにあなた自身の体験を乗せて考えてみるのです。
あなたの声もサービスの一部
ハーブヨガクラスやハーブボールSPAセラピーの施術におけるサービスとは、生徒さん自身が「自分の人生に恋をしている」ことを実感させるために行う全ての活動です。
生徒さんやクライアントさんを、しっかりと落ち着いた声でガイドするのがセラピストの役割です。
そして、生徒さん・クライアントさんが主役ですので、あなただけが主役であるかのように声を張り上げるような必要はないのです。
生徒さんに「声が聞き取りづらい」「声が落ち着かない」といった感想をもらうことは、ハーブヨガセラピストやハーブボールSPAセラピストとしては、やはり致命的です。
なぜかというと、あなたがハーブヨガを指導する際の声というのは、いわばもう一人のあなたそのもだからです。
香りのTune-inや座法を行っているときは、生徒さんは基本的に目を閉じているか、うすく開いているかという状態ですよね。
つまり、あなたの姿を見ているのではなくて、あなたの声を入念に聞いているのです。
生徒さんのまぶたの裏にあなたを浮かび上がらせるのが、声の役割なのです。
そして、声というのは空気の振動ですから、私たちの持っている波そのものです。
ヨガがありとあらゆる波を制御する方法であることを考えると、声を整えることもまたヨガのもたらす大きな効用なのです。
丹田を鍛えると声に軸ができる
声が聞き取りづらいのは、まぶたの裏に現れるあなたの姿がぼやけていることを表しています。
また、声が落ち着かないというのは、あなたの姿が生徒さんを緊張させていることを表しているのです。
声を鍛えるにはいろいろな方法がありますが、まずはこのクレドにあるように丹田を意識して声を出すようにしましょう。
ちなみに私もヨガを学んでいる時、あるいは、学生の頃、通訳の勉強をしている時も、声が小さい、小さいと何度も言われました。
本当に、しっかり通る声が出せるようになるのか?
と、絶望的にすら感じていました。
しかし、指導を始めてしばらくしたら、そのような心配を一切することはなくなりました。
一つには、活動を通じて、ハラが座ってきたということが挙げられます。
あるいは、ヨガのマントラの技法も大きく役に立ちました。
今でも毎日のヨガの中でマントラは欠かさず行っています。
もう一つには、姿勢美法を通じて丹田を鍛えていった結果だと考えています。
このように、丹田に意識を向けると、不思議なことに雑念や周りのへの配慮から離れて判断ができるようになります。
丹田にはあなたの聖なる中心があり、あなた自身の「いま、ここ」が眠っています。
だからこそ、少し自信のない時、不安がある時、まずは丹田に手を当てて、深く息を履きましょう。
それから、ゆっくりとお腹の奥から声を出すのです。
これは、実際の解剖学的な体のメカニズムに沿ったものになります。
体の軸を整えることで、体という楽器にも軸が通るのです。
また、精神が集中する瞑想的要素を通じてあなたの声に芯が現れるのです。
今日のワークは
丹田に手を当てて、一旦立ち止まってから発言する
を行いましょう。
日常生活の中のどんな瞬間でもOKです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“あなたの声もサービスの一部【ヨガ指導・セラピー施術を向上させるクレドサークル 第14回】” への1件のフィードバック