初心者や体が硬い人のためのハーブヨガ

ハーブボールを活用することには嬉しい利点もあります。

体が柔軟でない人であっても、ハーブボールで温圧することによって、血行が改善し、体はより柔軟になっていくという点です。

嘘だと思うなら、ハーブボールを使って同じアーサナをしてみましょう。

例えば、前にも紹介した肝臓のポーズをやってみましょう。

写真:肝臓のポーズ 肝臓の位置にハーブボールを当てて、足をロックして深く呼吸をします。

ハーブボールを当てる前と当てた後でどんな違いがあるでしょうか?

あなたは思った以上に自分の体の可動域が拡大していることに気づくはずです。

そして、呼吸も深くなっていることに気づいたはずです。

その柔軟になった体と深くなった呼吸はあなたの気血水の歯車を勢いよく回転させます。

その結果、老廃物を押し出し、結果としてあなたの体はさらに柔軟性を確保していくことになります。

まさにプラスのスパイラルが生まれるわけです。

ヨガ熟練者のためのハーブヨガ

私は自分自身の経験や観察から、一般的なハタヨガでは体のチャクラの位置に熱を感じられるようになるには相当の才能か、長い修行の年月を要すると考えるようになりました。

意守丹田(いしゅたんでん)という極意を日本の武道では教えますが、これは非常に難しいからこそ極意なのです。

特に生活習慣が現代化している私たちは普通にしていたら丹田を意識することすら難しい状態です。

しかし、ハーブヨガではその年月をハーブの助けを借りることで一気にショートカットします。

丹田にハーブボールを当てる、このプロセスだけで、あなたの内側に眠る丹田の熱に気づくことができるのです。

その意味ではハーブボールは優秀なセンサーとして働いてくれるともいえるでしょう。

このようにして、ハーブヨガではこれまでは達人しかできなかった心と体の状態を、初級者のあなたであっても感じられるようになるのです。

ハーブヨガではハーブを当てた位置が活性化し、温かくなるが、究極的にはその熱を日常的に感じる体を作るための下地作りに貢献します

その意味では、初級者ばかりではなく、むしろ上級者こそがハーブヨガを行うことで大きなインスピレーションを得ることができるようになります。

ハーブヨガは常識破りのヨガ

ここまで読むと、ハーブヨガとは非常に不遜きわまりないメソッドだという人もいるでしょう。

確かに、厳しく長く、禁欲的な苦行に意味がないわけではないと思います。

しかし、それはあなたが悟りという真理の探究者であった場合においてのみ有効なのです。

ストイックに頑張ることは素晴らしいことです。

でも、それを自分に強要することは人生の選択肢を狭めてしまいます。

もし、あなたが孤独な苦行の果てに悟りを得るのではなく、身近な人間関係や日常生活の中に輝きを見いだしたいと考えるのであれば、この世界に蔓延する様々な不幸を解消することに人生の時間を使いたいのならば、そして、あなたの行動によってもっと多くの人々の笑顔を引き出したいのならば、別の道を歩むべきなのです。

 

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