さて、いよいよ調合の心構えについて解説していきます。
その肝はなんといっても、ハーブと対話すること。これです。
ハーブは単なる量産可能な「モノ」ではありません。
地球が産んだ一種の奇跡であって、そのものが命の結晶なのです。
その命を頂くのは地球から命をいただいていると言っても過言ではありません。
よって、ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーを行う場合には、自然をきちんと感じ取ってメソッドを行ってきます。
ハーブと対話するには?
極端な例を挙げると、ハーブを入念に観察し、名前をつけて、愛で、挨拶をしあうほどの親密な関係を構築する事を行える事が理想的です。
決して、「~が効く」といった知識だけを先行させてハーブボールをとらえてはいけません。
トム・ブラウンJrという人の書籍「ビジョン」ではアメリカのネイティブアメリカンは薬草の知識を持っているのではなく、草花と対話することでそれらを引き出していく様子が紹介されています。
これは自分の内側にいるシャーマンが対象と対話することによって、植物の持つ力を100%引き出そうというリスペクトの表し方なのだと思います。
ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーでもこのように、己の中のシャーマンを引き出すことを旨とします。
その自然とつながるシャーマン的な原始の姿勢こそがあなたの自然治癒力を劇的に上げてくれるのですから。
ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーの書籍ではこの方法論をTune-inとしてまとめています。
しかし、最もこの対話の能力を鍛えることができるのは植物を育てること。
ドラえもんで小石を犬のようにかわいがるというお話がありましたけれど、まるでペットのように植物かわいがろうとする姿勢を体験するとハーブと対話する能力は一気に開花します。
私たちの場合にはそもそも生まれが冨美江・健太郎ともに田舎で植物を育てることが大好きです。
今もバンコクや日本橋で庭園を育てています。
あなたも是非、自分でハーブを育ててみましょう。
ハーブボールを調合する前の瞑想
あなたがハーブボールを一から調合したい場合には、調合の前には以下の瞑想を行うとよいでしょう。
もうこの時点であなたのハーブヨガは始まっているのです。
- 深く丹田の位置から呼吸をする(難しい場合は腹式呼吸を)
- 左手にハーブを手に取る
- 右手は左手首の脈を押さえ、あなたの鼓動をしっかりと感じとれるまで深く呼吸をする
- 鼓動を感じるようになったら、静かに目を開けてハーブを眺める
- 心の中で「はじめます」「よろしく」「ありがとう」など、浮かんできた言葉に注意を傾ける
- 調合を開始する
※この瞑想だけでも、あなたの精神はかなり解放されます。場合によっては感傷的になったり、今まで自分が食べ物を蔑ろにしてきたのが思い出されたりして、涙があふれるかもしれません。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“ハーブと対話するから、ハーブボールが応えてくれる【ハーブボールマイスター講座 第12回】” への1件のフィードバック