ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーで経絡やチャクラを重視する理由
ハーブヨガでは土着的なメソッドの限界を越えるためにチャクラや経絡を積極的に活用しています(※)。
中国医学やインドのアーユルベーダというものは長い年月をかけて、どんな人間にも応用できる普遍的な知恵を蓄積させてきました。
中医学でいえば、欧米でも鍼灸の治療家は存在します。
インド発のヨガを実践す人々の人口が世界にここまで増加しているのも、それが人類であれば誰にでも活用できるものだったからだと言えるでしょう。
逆に言えば、中国やインドのものであっても、あまりに地域色の濃すぎるメソッドはなかなか受け入れられていないのが現状です。
ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーの理論体系では東洋医学の神髄ともいえる、経絡やツボ、導引、呼吸法やアーサナ、瞑想法などの技術を積極的に取り入れています。
上図:経絡図
ハーブボールで行う気の補瀉とは何か?
この気の出入り口部分に刺激を与えることで、その部位が活性化し、それが全体へと波及していきます。
東洋医学的な知見からさらに説明すると、ツボ(マルマ)は元来、気(プラーナ)の出入り口であると考えます。
そのツボの部分に無駄に気がこもっている場合(実の状態)はハーブボールを当てることで、その気を排出することができます。
これを瀉(しゃ)と呼びます。
或いは、気が足りない場合はその部分を補うことができる。
これを補(ほ)と呼びます。
このメカニズムについても詳しくはハーブボールSPAセラピーの書籍で解説しています。
ただし、経絡上のツボの位置というものはかなり精妙なもので、素人がいきなり発見できるものではないとされています。
針でも灸でも指圧でも、そのツボを見つける訓練に多くの時間を費やさなければならないんですね。
しかし、ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーではハーブボールという接触面の大きいもので温圧し、呼吸法や動き、そして何より観想(ビジョンの力)を連動させることで、初心者でも安心してその部位に響かせる事ができる方法論を確立しています。
(勿論、これには「気」をその部位に向かわせる観想が必要不可欠となります)
また、経絡やチャクラに注目することには解剖学的な意味も込められています。
経絡上にあるツボやチャクラ/マルマには神経や血管、或いはリンパ管の集合箇所であることが多いんです。
そのため、この部分をほぐしたり、刺激を与えたりすることによって、気血水の循環を加速させることができると考えています。
上図:体表のツボとチャクラ、そして血管・神経・リンパ管(節)には大きな関係があります。
図は各部位とチャクラ、ツボとの対応関係。各部位の対応する位置には神経叢などが位置する。
ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーでは内臓からもアプローチ
また、ハーブヨガ・ハーブボールSPAセラピーでは内臓を直接温圧することも大きな特徴です。
これは日本の自然療法では「肝臓・腎臓・脾臓の手当て」として名高い手当法をハーブボールを用いて行うためのメソッドです。
上図:肝臓のアーサナ
これは人種問わず、たくさんの人々に実践され、感激の声をいただいてきたメソッドです。
内臓の位置は人類みな共通であって、それほど大きな違いはありませんよね。
また、内臓は経穴のように小さいものではないので、初心者であっても確実に温圧することができます。
その結果、初心者でも簡単に自分自身と向き合い、癒し、元気になるという階段を上っていくことができるのです。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。