姿勢美法の習慣:姿勢美法を実践する意義

Tune-inを通じて自分自身の感覚を取り戻す訓練をしたら、次は姿勢美法を行います。

この姿勢美法とは身体と対話するための習慣です。

姿勢美法で行なわれるのは非日常的な動きではなくて、日常的な動きの中で自分の体と対話していくことです。

姿勢美法にも様々なメソッドがありますが、初歩のメソッドというのは脱力と丹田呼吸に当たります。

さらに、ハーブヨガの実践者は日常の中でも姿勢美法を実践していきます。

それは絶えず自分の体をチェックする習慣です。

例えば、お腹がぐらんと緩んでいるんじゃないか、肩が持ち上がっているんじゃないか、呼吸が浅いんじゃないかと気づく度にチェックを入れていきます。

この体と対話をする習慣の中で、あなたはどんな時に体が緊張するのかを発見できるようになります。

それは暗いニュースを聞いた後かも知れません、パートナーに愚痴を言った後かも知れません、或いは、誰かに何かをお願いする直前かもしれません。

このように、自分自身の体を発見し、対話していくのです。

その結果、自分自身を取り巻く砂嵐というものをはっきりと意識できるようになるのです。

さらに、自分のパートナーや家族の姿勢をチェックしてあげることも大切です。

 

例えば、パートナーに何か大事なことを伝えたいと思っているとします。

しかし、姿勢美法を行なっているあなたはパートナーの様子をつぶさに観察できます。

肩は持ち上がり、顔に覇気なく、いつもなら笑うようなことでも言葉が少ないというのを見抜けるようになるのです。

ここまで観察できていれば、「あぁ、今はこの人、砂嵐の中にいるから、何か言っても伝わらないだろうな。一旦、この砂嵐の外に出してから話をしよう。そのためにはまずはTune-inでもしようかな」と解決の方向へ行くことができるようになります。

大事なのは自分自身が最初に馬鹿になって、子どもに戻っていく様を見せて相手を笑わせることです。

相手は笑うことで、砂嵐から抜けることができます。

それから本当のコミュニケーション(鼓動コミュニケーション)というものが成立するのです。

 

このスタイルは常岡一郎先生が自殺をしたいという若者との人生相談の中で則っている方法と同じです。

相手を説き伏せたり、笑わせたりするのではなく、まずはあなたが自分自身の機嫌を取るのです。

いくら自殺したいと思っている相手でも、二歳児相手にその暗い思いをぶつけることはありません。

むしろ、二歳児の強い太陽のような力が相手を笑顔にしてしまいます。

 

このような体と対話する習慣を身につけることによって、何倍も物事はスムーズに進むようにできています。

だから、姿勢美法とTune-inの2つが出来るだけでも、人生は大きく変わっていくのです。

姿勢美法は特に人間関係で困っている人にはすぐに習慣にしてほしいメソッドです。

人間関係は全て自分が引き寄せた鏡の関係にあると考えてみてください。

 

例えば、自分の周りが堅苦しい人ばっかりだと思うなら、あなたも堅苦しい人間かもしれません。

攻撃的な人ばっかりで困っているとしたら、あなたも攻撃的な人間なのかもしれません。

こういうと、「私なんて誰も傷つけたことがないのに酷い!」と思う人もいるでしょう。

しかし、口には出さないけれど、心のなかではものすごく攻撃をしていることもあります。

まずは自分自身をチェックしてみることが大事です。

姿勢美法で行なわれる対話というのは、Tune-inにおける対話と同じです。

自分の外側に起きていることは自分自身を映す鏡だと真剣に捉えるということです。

すべての物事は繋がっていると実感する姿勢です。

 

これはヨガスートラの中にもありますが、世界に起きている一番小さなことと一番大きなことを全く同じ重大さを持っているようにとらえようという心と体の在り方です。

日常生活の中でのあなたの家族やパートナーの言葉はあなた自身と一切関係がないと思うかもしれません。

彼らは勝手に悪態をついたり、身勝手な行動をしたりしているだけであって、自分とは関わりがないことだと思うかもしれません。

あるいは、彼らの行動はこの世界にとっても全く影響がないと考えるかもしれません。

 

しかし、あなたが本当にヨガ的に生きているのであれば、誰の言葉であっても全部ハリケーンが来たのと同じぐらいの重大さを持って受け止めることができるのです。

そして、その言葉が自分にとってどんな意味があるのかを捉えて、主役として人生を生きることができるのです。

もしも、誰かがあなたにカチンとくるような事を言ったとしたら、それがあなたの人生にとって何の鏡なんだろうかと考えて下さい。

 

いきなり言い返すのは愚の骨頂です。

学べるものも学べません。

そして、相手の奥にある悲しさに気づいて下さい。

それから、まずは自分を笑わせます。

そして、相手を笑わせていくというプロセスを常に行なっていくのです。

後から時間や余裕ができた時に自分を笑わせよう、相手を笑わせようというのでは遅すぎます。

今すぐにケアをするということです。

毒矢が刺さっているのは今ここの瞬間なのです。

明日ではもう手遅れになっているかもしれません。

あなたに砂嵐が起きていることは、あなたの足下で赤ちゃんが泣いているのだと思って下さい。

時間ができたら抱っこする、余裕ができたらあやすというのではダメですよね。

これは勿論、あなたの相手にも同じことがいえます。

不快なことをいう人の内側でも同様に砂嵐が起きて、赤ちゃんが泣いているのです。

あなたはそれを放置するのか、それともあやしてあげるのか、そこが人生の大きな分岐点になります。

 

特に夫婦関係とかパートナーシップが上手くいかないと感じている人はこういった小さいところをどんどん見逃してしまう傾向にあります。

「まぁ、いいか」と流してしまっては、自分と相手の間にザラザラした砂粒を沢山入れ込んでしまうことになるのです。

そうなると、事あるごとに衝突をして関係性が立ちいかなくなる所まで行ってしまいます。

私達の身近で起こる砂嵐をその場、その場で笑いとして消化し、ハーブとして昇華していくためにTune-inと姿勢美法という習慣が存在しているのです。

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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

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