
アロマエッセンスはハーブヨガクラスで使っていいの?
今回のエントリではハーブヨガクラスでのアロマオイル(アロマエッセンス)の使用についてのスタンスをお知らせしたいと思います。
アロマオイルは、一般的に植物を蒸留などすることによってその成分を抽出し、オイルに溶かしだしたものです。
アロマエッセンスというと遮光瓶にはいっているようすをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
ハーブヨガで使用するハーブボールやTune-inのハーブとは異なり、より人工的に抽出されたものだといえます。
ハーブヨガクラスでは、より自然に近い状態のハーブの加工のみ施されたハーブボールやTune-inのハーブを使用すると決められています。
そうすることで、ハーブヨガクラスが人工的に管理された生活から抜け出して、より自然そのものを体感する時間になるからです。
そのためハーブヨガクラスでのアロマオイルの使用はご遠慮いただいております。
もちろん、普段の生活の中でのアロマオイルをすべて否定しているわけではありません。
また、クラスルーム以外の場所でアロマを焚くことも素晴らしいことです。
例えば、お手洗いや廊下や階段にアロマポットが置いてあり、香りと炎が揺らめいているというおもてなしは素敵だと思います。
実際にバンコクのサロンでも階段ではアロマエッセンスを焚いていました。
ただし、メソッドとしての効果を上げるためには、クラスの流れの中であえてアロマオイルを使用することは、敏感になった五感に対し、あまりに刺激が強すぎると私達は考えます。
ハーブヨガクラスにおける香りの扱いとは?
ハーブヨガで考える香りとは、以下のようになります。
嗅覚とは、五感の中でもより原始に近い部分とされています。
そして、記憶の領域とも近いことが指摘されています。
そのため香りを媒介にして、子供の頃を思い出したりするのです。
ここで、注意しなければならないのはあくまで香りは仲介役であって、主役ではないということです。
生徒さんが香りを通じて自分自身を内省することが目的です。
「いい香り」をかがせることはハーブヨガクラスの目的ではないのです。
一滴垂らすと部屋中に香りが広がるようなアロマの香りは、たしかに良い香り方かもしれません。
しかし、同時に素材の波としては、かなり強い波を発しています。
つまり、アロマの持つ波に、人の意識が持って行かれてしまうほどの強さであるといえるのです。
ハーブボールやTune-inのハーブのような素のままに近い自然物の香りは、マインドフルネスの状態でカラダに近づけた時に、ふっと得られる感覚です。
こちらはアロマエッセンスに比べると圧倒的に弱い波です。
人が瞑想を行い、文字とおり、Tune-inをしてその波に意識を合わせた時に発見できる香りです。
そもそも、ヨガとは微細な波をコントロールする術を学ぶ方法です。
アロマエッセンスは自然から得られたものとはいえ、あまりに波の強度が強く、ヨガで観察するべき微細な波を打ち消してしまう可能性が高いのです。
ハーブを通じて私達はより人、モノ、世界が発する波に対する理解を体験から学んでいただけると思っています。
※同様の観点として、香水の使用もハーブヨガクラスに参加する場合おいてはご遠慮いただく方がよいといえるのです。

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。