
ハーブボール(上図)とはチベットで発祥し、インドから東南アジアに伝わる伝統療法の一つです。
丸くてとても愛くるしい形をしていますが、様々なハーブを布の中に詰めて、それを熱して体のいろいろな部位に当てて用います。
そのハーブ調合は地域によって異なり、現地ではマッサージやリラクゼーションのためだけではなく、具体的な疾患の治療に使用されている自然療法です。
ハーブボールが伝統療法として普及している地域
ハーブボールの作り方
ハーブボールの作り方を協会の宗健太郎が動画で解説します!
作り方には沢山の方法がありますが、もっともスタンダードかつ簡単なものを紹介します。
国際ハーブボール協会は正しいハーブボールの運用を伝えます
協会代表の宗冨美江がハーブボール人生を歩む理由についてお話します!
ハーブボールの世界はまだまだ玉石混交なんです
国際ハーブヨガ協会・国際ハーブボール協会は世界を代表するハーブボールの研究組織です。
世界で初めてのハーブボールについての専門書籍『ハーブボールSPAセラピー』を長年の研究の結果、出版しています。
>>こちらの書籍の特設ページはこちら
その過程でお伝えしているのは、まだまだハーブボールの世界は未開拓であるということです。
世間ではまだまだハーブボールの正しい運用は定着していません。
その問題点について簡単に説明しましょう。
問題点1:複数人数でハーブボールを使いまわすこと
特に、セラピーサロンなどでは一つのハーブボールを複数人数で使いまわすような衛生的とは言えないことが未だに行われています。
※これは大手のサロンであっても同じですのでご注意ください。
このような状態に危機感を覚えた私たちは、ハーブボールの正しい運用を広めるべく専門の工房を開設し、セラピスト・トレーナーを養成しています。
問題点2:ハーブボールの調合がそもそも日本人向けでないこと
そのハーブの調合、日本人の体に合っていますか?
そう聞かれて「合っています」と答えられるかどうか、これはとても大事なことです。
そもそもハーブを使った施術を行なう上で最も大切なのことは、使うハーブがクライアントさんや生徒さんの体に合っているかという視点です。
こちらの講座で学ぶハーブボール療法は、長年のタイでのサロンでハーブ療法を使った世界中のお客様と日本人のお客様と接してきた中で、
日本人のお客様に最も喜ばれるハーブとその調合法を開発しています。
これはそもそも扱っているハーブ自体が他の講座で扱うものと大きく異なります。
他の講座では、海外で学んできたハーブ療法をそのまま輸入する形で学ぶことが殆どです。
或いは、日本のハーブを複数種類まぜこむものがほとんどですが、私達の講座では、海外での経験とともに、数千人の日本人のお客様一人一人に体質改善を応援してきたデータを元に、セラピーに適したハーブを選び、調合を行なっております。
なぜなら、協会代表の宗 冨美江自身がタイのハーブ療法を学んだ際に試したハーブで不調を感じたからです。
肌や粘膜がかゆくなり、眠ることもできないほどの状態になりました。
そして、自然治癒力を上げようとしたのに、病院で薬をもらって治さなければならなかったのです。
これでは本末転倒でした。
また、日本の自然療法の技術と海外のハーブ療法のノウハウを混ぜて、体調不良の時に試みたら、高熱が出たこともありました。
私達があなたに伝えたいハーブボールとは、ただ海外のものをもってくればいいという安易なものではありません。
このような、数々の失敗から学び、それを実践の中での人体実験を繰り返し、発表し、現実のサロンワークの中で、世界中のお客様に体験して頂き、成果を証明してきた方法論です。
ハーブボールが成立しているのは暑い気候の国々ですので、そもそも、『冷え』という概念から健康状態を考えません。
樟脳などのほてった体をサッパリさせるハーブを多用することで、肌の感覚を冷涼に保つことをむしろ良しとしています。
しかし、このような調合では、日本の女性の冷えや婦人科の不調を改善することにふさわしくないばかりか、むしろ助長させてしまう危険性があります。
現在はハーブボールも少しずつ普及してきていますが、他で入手できるものの殆どはタイやインドやスリランカから直接輸入してきたものが殆どです。
しかし、タイ人やスリランカ人と日本人ではその体型も生活スタイルや体の悩みも大きく異なっています。
食事であっても、醤油ベースの日本料理、から~いタイ料理、ミルクとバターをふんだんに使うインドやスリランカ料理、全然違いますよね。
ハーブを用いる自然療法とはその土地土地に住んでいる人々の体質に大きく依存して形成されます。
つまり、タイやスリランカで通用する方法を日本にそのまま持ってきても、効果的であるかは分からないのです。
また、日本で取れるハーブを使って、ハーブボールを作って施術をする方法を学ぶ講座もあるようです。
問題点3:「日本のハーブなら安心」と盲目的に信じることも危険であること
では日本のハーブでつくれば安心なのかというと、そうでもないんです。
ハーブボール療法とは、そもそも海外で発祥したものです。
それを何の研究や試用期間を設けずに、海外のハーブではなくて、いきなり日本で手に入るハーブを使ってハーブボールを作成しよう!という短絡的な発想は、危険きわまりないことだなぁと感じます。
なぜなら、日本の薬草でハーブボールを作るための方法論は自分で考えて組み立てる以外に体系化しているところは、私たちの他には存在しないからです。
長年の研究開発時間を経なければとてもとても世の中に一つの新しい療法を広めることはできません。
現在、日本のハーブを用いてハーブボールを作ろうとする講座には、どのような理論背景やどの程度の研究に時間が費やされているのかを問い合わせてみることをオススメします。
日本の伝統療法である自然療法を長年にわたり実践して自分や家族の健康を維持し、世界中の方に伝えてきた経験があるからこそ、私たちは日本のハーブの運用について広める資格があると思っています。
世界で初めてのオリジナル調合のハーブボールの工房
私たちは世界中のハーブを材料にハーブボールを製作する工房を構えています。
その過程で、日本人のために吟味した世界中のの珍しいハーブを取り扱っています。
一般的に流通しているハーブとは大幅に違うハーブボールを入荷することで、あなたのお客さんにも飽きることない驚きをプレゼントできるでしょう。
例えば、
・婦人科系のための東洋思想に基づいたハーブボール
・血液のための東洋思想に基づいたハーブボール
・膝腰を元気に保つためのハーブボール
・髪や肌を美しく保つためのハーブボール
・四季折々の季節限定のハーブボール
・東南アジアやインドの希少なハーブを用いハーブボール
といった様々なハーブボールを扱うことが出来るようになります。
これを導入することで、あなたのサービスメニューも大幅にアレンジを効かせることができます。
私たちは長年の研究を通じて、有機ハーブボールをご案内しています。
動画でわかるハーブボール解説はこちら!
タイハーブのご紹介
以下にはハーブヨガで使われているタイハーブをご紹介します。
国際ハーブヨガ協会および国際ハーブボール協会のレシピに準拠していますので、全てオーガニックのハーブを用いています。
ここに挙げた以外にも多種多様なハーブを用いて調合します。
※東洋文化ではハーブは薬のようなものとして、修練者によって厳重に扱われてきました。このページで紹介されているハーブを用いて安易にハーブボールを作成して使用する事はお勧めいたしません。
Phlai:プライ
このハーブはタイのサムンプライ(伝統医学)の中でも基本的なものですが、非常に力の強いハーブです。和名ではポンツクショウガと呼ばれ、見ての通り、生姜の仲間ですが芳香や油分など全く成分は異なります。その効き目の強さからか、様々なハーブを取り入れているタイ料理にもこのハーブは用いられていませんので、サムンプライ専門店でしか入手できないものです。
効能的には、筋肉疲労、悪寒の解消、鎮痛消炎、ガスを出す、捻挫、脱臼の痛みなどの状況を軽減します。それに加えて、体内の気血の流れを整えるという働きがあります。陰ボールにも陽のボールにも用いられる汎用性の高いハーブです。
Ginger:生姜
生姜は世界中の自然療法で用いられていますので、その効能には枚挙に暇がありません。ハーブヨガでは生姜の持つ活性化作用をもつ酵素に注目し、陽のボールに用いています。
単純な生姜湿布でも分かりますが、生姜の成分は熱を加えることでその効能が長持ちし、活性化する効果が体の中に浸透していきます。
病の大敵はなんと言っても、『冷え』ですが、生姜にはそれを退散させる働きがあるのです。
Greater Galanga : ナンキョウ
タイでは『カー』と呼ばれ、トムヤムを初めとしたタイ料理にも欠かせないハーブです。優れた抗酸化力を持ち、体の隅々からの沈静化を図ります。効果としては、差し込むような腹痛の改善、お腹の張り、ガス出し(駆風作用)、挫傷、皮下出血の緩和、悪露の正常な排出(悪露=おりもの)等が挙げられています。
一般的に肉を多く食べるタイ人の発がん性が低いのもこのような抗酸化作用の強いハーブを食べるからではないかと言われています。
優れた作用と特有の爽やかな芳香をもつハーブです・
Turmeric :秋ウコン
『ウコン』は日本でもお馴染みのハーブですが、多くの場合、それは秋ウコンのことを指しています。秋ウコンにはクルクミンと呼ばれる酵素が多分に含まれており、肝臓の働きを促進することが知られています。
また、外用する事で、その部位の消炎、沈静効果が発見されており、しかも、その特有の油分によって肌を守る働きが知られています。
Wild Turmeric:春ウコン
名前は同じ、『ウコン』ですが、日本では春ウコンと言われています。見かけとしては一般的なウコンよりも太く、大きいのが特徴です。日本では別名、とも呼ばれ、沖縄県以外では中々お目にかかれないハーブです。
秋ウコンと同様にクルクミンを含みますが、特徴としてはクルクミン以外のミネラル分を多分に含んでいるという点です。秋ウコンよりも強く刺激的な働きがあり、外用する事で、その部位の新陳代謝を活性化させるとされています。
なお、日本で同様のハーブを購入するとしたら、非常に高価になってしまいます。このようなハーブを気軽に利用できるのもタイのメリットであるといえるでしょう。
Zedoary:紫ウコン(ガジュツ)
外見はウコンや生姜に似ていますが、断面は全く異なる紫色をしていることからこの名前が名づけられています。特有の芳香とミネラルを含んだ効能の高いハーブです。
古くから漢方薬にも取り入られており、美しい色合いと消化管へのすばらしい効能(排毒力)が知られています。
Fruits and Leaves of Kaffir Lime:コブミカンの果実と葉
コブミカンはタイ料理でもお馴染みの爽やかな香りでお馴染みのハーブですが、強い抗酸化作用と抗ガン作用で知られています。
コブミカンは東南アジア圏では髪の毛のハーブとしても知られており、美しい黒い髪の毛を作る働きがあることで知られています。これは皮膚の下の血行を調整し、改善する働きがあるためと言われています。
実際にタイではコブミカンの果実の皮や葉に含まれる油分を抽出して、育毛促進のサプリメントやエステをしているサロンなどもあります。
同様に、この果実には精神を落ちつかせ、悪い気を除去するという神秘的な働きも知られています。
Pepper:コショウ
コショウは世界中でよく知られたスパイスですが、大航海時代はこれを求めにはるばる海を渡ってきたというほど希少性の高いものでした。
アジアの熱帯・亜熱帯地域で栽培されるコショウには料理だけではなく、ハーブ療法にも取り入れられています。胃腸のガスを排出させる作用、解熱作用、発汗・利尿を促すことが知られています。
刺激の強いスパイスですので、外用する際には注意をもって行います。
Lemon Grass:レモングラス
レモングラスはその名の通り、レモンのようなすがすがしい香りをもつハーブです。ハーブティとしても人気ですが、同時にハーブ療法にも用いられます。効能としては、正常な血液の流れの促進、解熱、、体内のガスを排出(駆風作用)、強心作用が知られています。
また、その清々しい香り自体がアロマテラピーの効果を持ち、深く心を沈静化させる働きがあります。
Waan Chack Mot Luke (in Thai)
このハーブは非常に特殊なハーブで、日本名は付いておりません。丸々とした直径10cmほどのハーブで、タイでは女性のためのハーブとして知られています。名前の由来は『子供の宮』と言われ、そのまま子宮を指しています。
タイのサムンプライでは摩り下ろしたものを飲むことを勧めていますが、多少、あくが強く負担も大きいようですので当サロンでは外用として使用しています。
効能としては、生理痛の緩和やPMS(月経前症候群)の緩和、生理周期の調整など、まさしく女性のためのハーブです。
Rice Bran:米ぬか
玄米から白米に生成する過程で算出される米ぬかには様々な作用がありますが、当サロンでは美肌効果に注目し、独自のハーブボールを作成しています。
ビタミンB群やミネラル、アミノ酸、などに加え、皮膚の水分量を一定に保つ作用があり、肌荒れや乾燥を防ぐ効果があるといわれているオリザブランも含まれています。