月に1度訪れる女性の痛み、それが生理痛とその前期症状であるPMS(月経前症候群)です。
生理痛が重いとそれだけで動くことができなかったりしますし、PMSと合わせる2週間以上も気分が悪いままだという方もいらっしゃいます。
両方とも本当に辛い症状ではありますが、ハーブヨガにおけるアプローチの仕方は同一です。
そして、サロンは以下の枠組みで考えて行きます。
(症状には個別に対応しますので、こちらで紹介しているのはあくまで原理・原則とご理解下さい。)
生理痛を癒すための月のハーブヨガ4週間プログラム
月のハーブヨガは生理周期に従ってヨガのメニューを変えていく女性専用の心と体を整えるハーブヨガです。
ホルモンバランスを整え、体の波を整えます。さらに女性性を向上させ、豊かな体を目指すハーブヨガです。
- 生理周期を整えたい
- 生理周期に伴う心身の波を制御したい
- 婦人科系を整えたい
- バストアップなど女性らしい体つきが欲しい
- 肌や髪につやをもたらしたい
どうして生理周期に合わせるの?
女性の体は生理周期によって女性ホルモンのバランスが大きく変化します。
そのため先週行っていたアーサナが今週も効果を同じようにもたらすとは限らないのです。
場合によっては逆効果になるケースもあります。
そこで、私たちは女性ホルモンのバランスに合わせたハーブヨガの実践法の公開に踏み切ったのです。
月のハーブヨガの各週のテーマについて
月のハーブヨガでは生理周期を28日と想定して、7日間ごとの4種類のプログラムを指導できます。
月のハーブヨガの各週のテーマ
※Youtubeの動画はYoutube用に短く編成されていますが、実際には60分以上のヨガクラスをあなたは指導できるようになります。
第1週:生理期間中のハーブヨガ
この時期は痛みや不快感が強く、デトックスに適した時期です。
そのため大きな動きを避け、強い刺激を与えません。
下半身がむくみやすく、水分の循環が滞っていますので、排泄がしっかりできるようにします。
- 水のTune-in瞑想
- 姿勢美法:クラゲの脱力・丹田抱雛
- Kotodama Work:慈悲の瞑想
- ウォーミングアップ:股関節のストレッチ
- チャクラクレンジング:骨盤周り・会陰・丹田
- 人魚のスパイラル
- ベイビーポーズ
- リラクゼーション
- Seeding 瞑想
第2週:生理終了後、排卵日までの1週間のハーブヨガ
デトックス力を鍛える時期。
生理自体のデトックスは終わっているため、体を積極的に動かせる。
強いアーサナを通じて、デトックス力を高める時期。筋肉を動かすこともおすすめ。
エストロゲンも増えてくる時期なのでバストアップなども効果的。
- 命の音のTune-in瞑想
- 姿勢美法:クラゲの脱力・丹田抱雛
- Kotodama Work:I am the light of my soul.
- ウォーミングアップ:下半身のストレッチ
- チャクラクレンジング
- 肝腎脾のアーサナ
- 鋤のポーズ
- 肩立ちのポーズ
- リラクゼーション
- 海の瞑想
- Seeding瞑想
第3週:排卵日から1週間のハーブヨガ
排卵日から1週間は女性性を特に蓄える時期に入ります。
ブレストケアなどを積極的に行うことでバストアップも。
排卵日の際に痛みやだるさがない場合には、強めのストレッチや運動負荷のあるアーサナ。
- 植物へのTune-in瞑想
- 木の呼吸法
- Kotodama Work:ありがとうの瞑想
- ウォーミングアップ:軸のストレッチ・骨盤周りのストレッチ
- チャクラクレンジング
- アーサナ:木のポーズ
- 太陽礼拝のシークエンス
- リラクゼーション
- 大地に根を張る瞑想
- Seeding 瞑想
第4週:生理前1週間のハーブヨガ
蓄える力も増えるため食欲旺盛&体もむくみ始める。
一方で、デトックスの気配が強くなる時期。
心身の波が生理に備え始め眠くなる、イライラする等も。
- 炎へのTune-in瞑想
- 姿勢美法:スパインリセット・スワイショウ
- ウォーミングアップ:ライフナーブストレッチ
- チャクラクレンジング:ハートチャクラ
- サットクリアー
- ベイビーポーズ
- リラクゼーション
- Seeding瞑想
PMSと生理を軽くする婦人科系への基本的なアプローチ
これまでの数千人にも及ぶクライアントさんとのやりとりの中で、生理痛を効率的に解消するためには以下の点を改善することが望ましいと考えます。
1.体の冷えを追い出すこと
一番肝心なことは、体から冷え(血行不良)を追い出すことです。
生理痛が酷い人の場合、特に冷えているのが骨盤内部です。
常に下腹部に冷たさを感じる人、お腹を下しやすい人、或いは便秘がちな人はそれに当たると行ってよいでしょう。
命を生み出すための婦人科系の部位が冷えていると言うことは、そもそも生命エネルギーが不足している、またはアンバランスな状態であると言えます。
この状況が続くと、その悪影響は体全体に波及し、万病のもとに変化していくのです。
よって、ハーブヨガでは様々な手段を使って冷えを取り去っていきます。
特に、ハーブボールによる婦人科系をダイレクトに温めることと、日常的にお茶(水分)を飲む習慣は冷え性の克服に大きく貢献することでしょう。
2.排泄を(少なくとも)1日に2回以上行えるようになること
体の中で冷えをおこす原因の一つに、老廃物の蓄積というものがあります。
老廃物とは中国医学では「水」と呼び、気の持つエネルギーを冷やす・中和する働きがあります。
もしも、老廃物が溜まった状態が長く続いたら?
しかも、それが婦人科系に近い大腸の部位に留まっていたら?
答えはもうお分かりですよね。
婦人科系の疾患を克服するに当たって、とても良くない状態です。
では、ハーブヨガではどのようにアプローチするのか?
ハーブヨガは全方向的なヨガですので、食事と運動、感情の使い方という側面から便秘解消のヒントをお伝えしていきます。
3.砂糖中毒から抜け出すこと
体を冷やす主な原因の一つに乱れた食生活があります。
これは老廃物を溜めやすい食事の摂り方であるとも言えます。
特に多くの女性が抱えているのが、『砂糖無しでは生きられない』、という砂糖中毒の状況です。
砂糖はそれ自体が人間を沈静化させ、体を冷えさせる働きがあります。
ですから、砂糖をできるだけ摂らないようにするというのは体質改善の基本です。
そのため、様々な東洋の伝統療法では砂糖断ちすることを患者に求めますが、鳥蝶の場合にはまずは自分自身がどれぐらい砂糖を摂っていることに気づくことが大切だと考えます。
サロンでは砂糖抜きをはじめとする生活習慣上の問題についてカウンセリング&コーチングを無料にて行っていきます。
4.骨盤と柔軟性を取り戻すこと
体の熱はどこで作られているのか知っていますが?
その大半は体の内と外にある筋肉が震えることによって生まれます。
しかし、筋肉が固い場合には、その振動が他の部位に伝わらず、熱が細部にまで行き渡りません。
このことは婦人科系のある骨盤の部位にも当てはまっていて、骨盤部分の柔軟性が失われていると、常に下腹が冷えている状態になります。
その状態のまま、月経が始まろうとすると、PMSや重い生理痛が生じてしまうのです。
5.下半身と股関節の柔軟性を取り戻すこと
また、身体の筋肉の半分以上は下半身に存在しています。
つまり下半身であなたの血液は温められて全身を巡っているわけです。
もし、下半身の柔軟性が乏しい場合、特に股関節の柔軟性が乏しい場合には、効率よく血液が循環しません。
いわば柔軟性がないことで、熱の伝導にストップがかけられている状態です