引き続き、今日も魂を震わせるヨガ指導のコツについてお話しましょう。
本日のテーマはヨガ指導者の呼吸についてです。
ヨガにはプラーナヤーマという呼吸法がありますが、ここで私が言っているのはそういった一時的な技術としての呼吸法ではありません。
では何かというと、「クラス全員の肺がつながっていると観想する」ということです。
いきなりはできませんので、まずは目の前の生徒さんと自分の呼吸がつながっていることを心がける(観想する)ことが第一ステップとなります。
実は、この呼吸法のお話は、今まで誰かに話したこともありませんでした。
ごく当然に私がこれまでの指導の中で行ってきたことで、自分にとっては当たり前ですし、誰もが当たり前におこなっていることなのではないかと思い込んでいたからです。
しかし、実は、とても特殊なことだったと指導者やセラピストたちを育てれば育てるほど実感するようになりました。
この呼吸法は私が家族へのセラピーを行う中で試行錯誤して身につけたものだったと記憶をたどる中で理解するようになりました。
つまり、私がヨガ指導者になって指導する中で身につける以前に、家族へのセラピーをする中で身につけたものだったのです。
ですから、ヨガの本を出し、ヨガの指導者を育ててきた私が今回のセラピーの本を出したことには大きな意味がありました。
この呼吸法とは、相手と気の体で一体化してしまう方法なのです。
呼吸だけでなく体がつながっている状態になります。
クラスであれば、生徒さん一人ひとりの呼吸と自分の呼吸がつながっている感覚なのです。
一旦このテクニックを身につけると、自分が呼吸を落ち着けて、深くすれば、その場の全ての人の呼吸が深まるのです。
それでも誰か一人でも、呼吸が浅い人がいる場合、それは私の呼吸の緊張なんだと深い所で理解すると、一段と自分の呼吸が深まり、その人の呼吸も深くなります。
こう聞くと、理解不能に聞こえるかもしれません。
しかし、今回の書籍「ハーブボールSPAセラピー 」にはあえて、この不思議な方法論を66p-67pに「邪気のコントロール」としてイラスト付きで掲載しています。
この方法は、神業とか、特殊な人だけができるワザではなくて、どなたでもステップを追って行えば必ずできるようになる技術であると私は確信しているからです。
具体的なメソッドに至るまでにセラピストとしての心の姿勢や心の習慣についてや前提条件についてを3章分使ってお伝えしているのはそのためです。
クラスを行う時に、生徒さんの呼吸をもっと深めてほしい、クラスにもっと一体感を出したいというあなたには是非、役立ててほしいと思います。
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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。