
ハーブボールとは?
ハーブボールとはチベットやインドなどの南アジア(インド・スリランカ)発祥の伝統療法です。
東南アジア(タイ)には仏教と共に伝来し、南アジアから東南アジアの国・地域では、ハーブボールを使って治療や施術に使います。
このメソッドには数千年の歴史があり、各地域で独自のものが発展・発達しています。
国際ハーブボール協会では中国哲学や日本の自然療法を応用して、さらに癒しの力の高いハーブボールのメソッドを開発してきました。
アジアの伝統を踏まえながらも、独自の理論的枠組みでハーブボールの新しい伝統を作り出しています。
2017年7月には世界で初めてハーブボールのセラピーについて包括的に扱った、書籍「ハーブボールSPAセラピー」も出版いたしました。
>こちらの書籍の特設ページはこちら
ハーブボールとは種々の薬草(ハーブ)を袋に詰めて蒸し上げたもので以下の様な形をしています。
これを蒸し器で蒸して熱々にしたら、ぎゅぎゅーっとクライアントさんの体に押し当てるのが一般的なセラピーの特徴です。
このハーブボールというセラピーを使うことで、あなたが最短距離で一流セラピストになることを可能になるのです。
香り高くあたたか~いハーブボールを体中に温圧する施術は、とにかく気持ちよく、体中の細胞をゆるませます。
私達の経験上、98%までのクライアントが施術後30分以内に熟睡してしまうというデータもあります。
また、星のや等の日本の超一流リゾートのスパでも導入されています。
ハーブボールのポイントはいくつもありますがここでは、まずその中でも2つご紹介しましょう。
ハーブボールの凄さその1
まず、一つ目に「熱い」というのが大きなポイントです。
ご存じかも知れませんが、人間はある程度の痛みや刺激を快楽と感じる様にできています。
それは刺激によって体の中の気血水のバランスが改善していくからと東洋では考えます。
そのため、一般的なセラピーやマッサージでは痛みを感じさせるための方法として、セラピスト側が筋肉を使ってクライアントを揉んだり、押したりして強い刺激を与えているわけです。
しかし、それじゃあ疲れてしまうのは皆さんもお分かりですよね。
ここでハーブボールを当てるとどうなるか?
答えは簡単。
ハーブボールを当てた直径10センチ程度の場所は全部あつ~くなるのです。
場合によっては熱すぎることもあるので、クライアントさんに『熱くないですか?』と聞くことは大事ですが、逆に言えば、その熱さ=刺激=快感と認識してもらえるという訳なんです。
つまり、あなたの代わりにクライアントさんに強い刺激を与えて頑張ってくれる訳なんですね。
だから、ハーブボールを使うだけであなたは無意味に力を入れてマッサージする必要が無いと言うことを理解出来る様になるんです。
ハーブボールの凄さ その2
ハーブボールの二つ目の凄いところは、人肌の感触という点です。
ハーブボールの調合にもよりますが、私達が開発しているハーブの調合を使うと、人肌のような感触を創り出すことができます。
これは、熱いだけのお灸などとは異なり、ウェットで、ジューシーさも加わりながら、人の肌が直接触れている感覚なのです。
究極のセラピーとは、「赤ちゃんが母親の手で癒やされる」あの感覚だと私達は定義しています。
人の手の温もりを求めて、顧客はセラピーを求めますが、セラピスト側の立場から考えると、体調によっては同じ手の癒やしのエネルギーを与えることって本当に難しいことです。
プロというのは、どんな状況におかれても、一日の始めのお客様でも、疲れ切った時の最後のお客様でも同じように癒やすことを求められています。
しかし、人間ですから、全く同じ状態でいることなんて不可能なんです。
そのゴッドハンドを難なく繰り出せる最強ツール、それが、当協会が開発したハーブボールであると考えています。
自然という最強のエネルギーを味方につけてしまえば、地球上のどんな人間にとっても母親の手の感触を毎回確実に再現することができるのです。
「でも、ハーブボールをずっと手に持って、当てるのは大変なんじゃないの?」
あなたはそう言うかも知れません。
確かに一般的なハーブボールのメソッドだとその可能性もあるかも知れません。
しかし、私たちは世界中の様々な療法の研究を行い、ハーブボールを扱うのに最も効果的な方法を開発してきました。
特に大事なポイントはただのマッサージサロンではなく、美と健康の両方を応援するSPAであるという点です。
その方法をハーブボールSPAセラピーと名付けて、世界中に広めているのです。
クライアントさんは勿論、セラピストであるあなた自身もハーブボールを通じて癒やされてしまうのが最大の特徴です。
ハーブの香りに癒やされながら、あなたはじわーっと温かいハーブを触って、手の平からそのエネルギーを頂けます。
その結果、あなたは大きな筋肉運動をすることなく健康になりながら、施術を行なうことができるのです。
こんなに素晴らしいハーブボールですが、従来のハーブボールの調合や運用法には大きな問題があります。
代表的な問題点は次の3つです。
あなた自身に尋ねてほしいのは、「ハーブボールのつかいまわしを良しとするメソッドで本当にいいの?」ということです。
そのハーブの調合、日本人の体に合っていますか?ハーブ療法についての知らなきゃ損する大事な話
そもそもハーブを使った施術を行なう上で最も大切なのことは、使うハーブが顧客の体に合っているか?という視点です。
こちらの講座で学ぶハーブボール療法は、長年のタイでのサロンでハーブ療法を使った世界中のお客様と日本人のお客様と接してきた中で、日本人のお客様に最も喜ばれるハーブとその調合法を開発しております。
それは上述したように、この講座で扱うセラピーの目的が時代の流れに合っていることもさることながら、そもそも、扱っているハーブ自体が他の講座で扱うものと大きく異なります。
他の講座では、海外で学んできたハーブ療法をそのまま輸入する形で学ぶことが殆どですが、私達の講座では、海外での経験とともに、数千人の日本人のお客様一人一人に体質改善を応援してきたデータを元に、セラピーに適したハーブを選び、調合を行なっております。
なぜなら、協会代表の宗 冨美江自身がタイのハーブ療法を学んだ際に試したハーブで不調を感じたからです。
肌や粘膜がかゆくなり、眠ることもできないほどの状態になりました。
そして、自然治癒力を上げようとしたのに、病院で薬をもらって治さなければならなかったのです。
これでは本末転倒でした。
また、日本の自然療法の技術と海外のハーブ療法のノウハウを混ぜて、体調不良の時に試みたら、高熱が出たこともありました。
私達の講座で伝えるハーブボールセラピーとは、一朝一夕に作られたものではありません。
このような、数々の失敗から学び、それを実践の中での人体実験を繰り返し、発表し、現実のサロンワークの中で、世界中のお客様に体験して頂き、成果を証明してきた方法論です。
ハーブボールが成立しているのは暑い気候の国々ですので、そもそも、『冷え』という概念から健康状態を考えません。
樟脳などのほてった体をサッパリさせるハーブを多用することで、肌の感覚を冷涼に保つことをむしろ良しとしています。
しかし、このような調合では、日本の女性の冷えや婦人科の不調を改善することにふさわしくないばかりか、むしろ助長させてしまう危険性があります。
現在はハーブボールも少しずつ普及してきていますが、他で入手できるものの殆どはタイやインドやスリランカから直接輸入してきたものが殆どです。
しかし、タイ人やスリランカ人と日本人ではその体型も生活スタイルや体の悩みも大きく異なっています。
食事であっても、醤油ベースの日本料理、から~いタイ料理、ミルクとバターをふんだんに使うインドやスリランカ料理、全然違いますよね。
ハーブを用いる自然療法とはその土地土地に住んでいる人々の体質に大きく依存して形成されます。
つまり、タイやスリランカで通用する方法を日本にそのまま持ってきても、効果的であるかは分からないのです。
また、日本で取れるハーブを使って、ハーブボールを作って施術をする方法を学ぶ講座もあるようです。
しかし、ハーブボール療法とは、そもそも海外で発祥したものです。
数千年の歴史ある療法なのです。
それを何の研究や試用期間を設けずに、海外のハーブではなくて、いきなり日本で手に入るハーブを使ってハーブボールを作成しよう!という短絡的な発想は、危険きわまりないことだなぁと感じます。
なぜなら、日本の薬草でハーブボールを作るための方法論は自分で考えて組み立てる以外に体系化して教えてくれるところは、他には存在しないからです。
私達のように、長年の研究開発時間を経なければとてもとても世の中に一つの新しい療法を広める訳にはいきません。
現在、日本のハーブを用いてハーブボールを作ろうとする他の講座には、どのような理論背景やどの程度の研究に時間が費やされているのかを問い合わせてみることをオススメします。
まさか、あなた自身がお金を払って、実験台になってしまったらそれは、笑い話にもなりませんよね。
私達は、日本の伝統療法である自然療法を長年にわたり、実践して自分や家族の健康を維持し、世界中の方に伝えてきた経験があるからこそ、日本のハーブの運用について広める資格があると思っています。
そこで私達は日本で農場まで立ち上げて、日本人の体質にも合うハーブボール作りを進めています。
また、私達はヨガや姿勢という東洋の身体観の神髄を集めて、この講座を開設しています。
例えば、呼吸法や瞑想法などはセラピスト自身の癒やしの力を増強するためにとても効果的な方法なのです。
しかし、一般的なセラピー講座ではそういった要素を学ぶことが出来ません。
こちらの講座では国際ハーブヨガ協会監修のもと行なわれますので、従来のリラクゼーションの枠を越えて、クライアントだけでなく、セラピストであるあなた自身の内側と外側のエネルギーバランスを向上させる方法までを解説します。
「内臓のためのハーブボールを用いたケア」とは?
なぜ、時代に合わせた新しいセラピーが必要なの?
一般的なハーブボールセラピーはあくまで筋肉疲労の軽減のために用いられるものです。
殆どの人々は肉体労働に従事していたので、まずはその部分を癒やしたいという要望がその背景にはあるのでしょう。
例えば、タイマッサージではかなり脚部のマッサージの占める割合が大きいのですが、これもこれまでの時代は歩かなければ何も出来ない時代だったからです。
家事労働では水を運んで料理をすることも重労働でした。
(上図)発展途上国では今でも水くみは大きな労働負担になっている。
しかし、現代の日本はどうでしょうか?
多くの人が悩みを抱えるのは、肩こりや腰痛など、体の上の方です。
或いは目の疲れやストレスなどの神経的な疲労です。
また、内臓の疾患や生活習慣病などが悩みの多くを占めます。
労働の形態が肉体作業からオフィスワークやサービス業へと一気に変化したことや、
西洋医学の発展により急激に寿命が延びたことにより、このような事態になっているのです。
また、人口の高齢化によって内臓疾患の比率は増していきます。
高齢者の多くは筋肉の疲労の解消ではない部分で悩みを抱えているのです。
時代が変われば人々の営みも変わります。
つまり、時代に合わせたセラピーが必要なのです。
そこで私達は現在から始まる高度高齢化社会に対応した新しいハーブボールセラピーを開発しました。
これは私達がハーブヨガを通じて数千人のクライアントと出会い、切磋琢磨して得られた知見が元になっています。
ハーブボールSPAセラピーとは?
ハーブボールSPAセラピーはハーブボールという東洋の身体観をベースに、日本人に最適なハーブの調合と施術法を導入している唯一のハーブボール療法です。
さらに、
・肝臓と腎臓のケア
・免疫系のケア
・呼吸器系のケア
・婦人科系のケア
・ブレストケア
という側面について、基礎的なハーブボール施術を学ぶことができます。
この講座で学ぶハーブボールSPAセラピーのメカニズム
BODY CARE:「五臓五腑」に合わせたセラピー
中医学では人間の内臓を五臓五腑(ごぞうごふ)と呼んで、認識します。
これは心臓と小腸、肺臓と大腸、肝臓と胆嚢、脾臓と胃、腎臓と膀胱の対応関係で出来ています。
これらの内臓は西洋医学の認識とは異なり、気というエネルギーによって動いていると考えます。
古来より、東洋ではこの気が足りない場所には気を補い、気が余っている場所には気を捨てることによって病を癒やすことを特徴としています。
私達のハーブボールSPAセラピーでは中医学やアーユルベーダ、或いは日本の経絡指圧などの理論を援用しながら、独自の内臓へのアプローチを行って行きます。
こう聞くと、「難しそう・・・」と思うかも知れません。
でも、ご安心ください。
全てを覚えなければセラピーができないわけではありません。
確かに陰陽五行に基づく五臓の理論やチャクラへの理解は難解なものです。
経絡を読むことも、ツボを感じることも一朝一夕にはいきません。
しかし、セラピーを行なうに当たって、あなたがその理論を完全に理解する必要はないのです。
ボディワークの基本はまずは実践して、効果を感じて習慣にしていくこと。
人を癒やしながら効果を実感し、それから少しずつ理論的なことも分かっていけば良いのです。
講座では五臓という考え方自体への理解が完璧でなくとも、セラピーの手順をしっかりと覚えるだけで十分に五臓の癒やしに対応できるようになっています。
デトックスを促すための肝臓と腎臓
肝臓と腎臓はそれぞれ解毒と排毒を司るための器官です。
これらの器官は日常的に稼働していて、調子がおかしくなるだけで入院を余儀なくされる大事な器官です。
肝臓は肝硬変や肝臓ガンと言った形で病変しますし、腎臓も腎臓ガンや機能が低減することによって人工透析を余儀なくされる人も増えています。
どちらも大事な臓器にもかかわらず、日常的に癒やすことが出来ないことが特徴でもあります。
そこで、このハーブボールSPAセラピーでは肝臓と腎臓のそれぞれをケアするためのセラピーを行ないます。
具体的には日本の自然療法の智恵を用い、その内臓自体へのハーブを使った温圧です。
このテクニックは一般的なハーブボールセラピーとは異なり、じわっとじっくり当てていくことが特徴です。
免疫系:胸腺・扁桃腺・脾臓・リンパのケア
免疫系に当たるのが、胸腺・扁桃腺・脾臓・リンパといった臓器です。
これらの臓器は一見目立たないものですが、血球の破壊などとても大事な役割を担っています。
免疫力の強化が未病を防ぎ、自然治癒力の向上をもたらすものであることを考えると、免疫系を大事にケアすることはとても理にかなっているのです。
ハーブボールSPAセラピーでは日本の自然療法の智恵を援用しながら、免疫系のためのケアを行ないます。
ケアを行なうことによって体中のエネルギー循環が改善し、現状の疲労を取り去り、自然治癒力の高い体に変わっていくでしょう。
婦人科系:骨盤全体から癒やす
婦人科系の位置には子宮と卵巣があります。
女性にとっては子どもを生むためにとても大事な器官です。
同時に、卵巣では女性ホルモンを生成するために肌や髪の艶という美容の側面だけではなく、更年期障害や関節の動きにも大きな影響を与えます。
また、この位置は水の臓器とも呼ばれ、非常に冷えやすいことも特徴です。
そのため生理痛や子宮内膜症、或いは子宮筋腫を抱えたり、或いは、高年齢の場合には子宮や卵巣へのガンのリスクも増加していきます。
この部分を癒やすために必要なのが丹田という場所への理解です。
丹田の丹とは「薬」という意味であり、田とは「豊富にある場所」という意味です。
つまり、丹田とは薬が豊富にある場所という意味なのですが、これは体を循環する生命エネルギーがここから湧き出ていることを表現しているのです。
ハーブボールSPAセラピーでは婦人科系にエネルギーを補うために、この丹田の位置を中心にしてハーブボールを使った温圧を行っていきます。
ブレストケア:冷えを撃退し、ハリのあるバストへ
ハーブボールSPAセラピーの大きな特徴、それはブレストケアを応援できることです。
ハーブボールを使うことで、あなたはクライアントさんの結果にコミットすることができるようになります。
その理由はなんといっても、ブレストケア専用のセラピー技術を学べることにあります。
さらに、ブレストケア専用のハーブボールを扱えることも大きく貢献してくれるでしょう。
美胸から乳がん予防までホリスティックに指導してきた私たちだからこそ、ブレストケアには絶大な自信を持っています。
その技術を通じて、あなたは癒しサロンから脱却することができるのです。
ブレストケアは美容の側面だけではなく、健康にも大きな意味を持っています。
40代以上の女性にとって、乳がんのリスクは年々向上していると言われています。
セラピーではハーブボールを使ったブレストケアを行なうことで乳房の気血の循環を促進していきます。