最初に:数万人に愛されてきた姿勢美法とは?
姿勢美法とは宗冨美江が開発した、人間の在り方=姿勢、を美しくするための方法論です。
これまでにのべ数万人の方が実践してきました。
2010年には初の著書として、簡単な部分をまとめたものが出版されています。
姿勢美法をするから、体が赤ちゃんから生まれ変わる
宗冨美江はヨガ指導の前に姿勢美法の指導を必ず取り入れて来ました。
それは姿勢美法を行なうことで、ヨガの効果をさらに引き出せると考えたからです。
姿勢美法の指導の特徴、それは生徒さんの内側にある美(生命力)という感覚を赤ちゃんとしてイチから育てていくという点にあります。
その結果、どんな痛みを抱えている方でも、筋力や柔軟性に問題のある方でも、無理なく自分の感覚を取り戻し、それを楽しむことを実感できるようになります。
姿勢美のクラスでは呼吸、脱力、軸など、私達が生まれてから当たり前のように行なっている基本的な動きを見直し、歪みを破壊し、一つ一つを積み上げていきます。
呼吸するという概念と習慣をイチからつくり直す
呼吸することは生き物にとって、必要不可欠な行為です。
しかし、私達は普段、呼吸に意識を払うことはほとんどありません。
特にここ100年で現代人の体の使い方は大きく変わりました。
自動車をはじめとする交通機関の発達によって、私たちはそれほど体を使わなくても生きている社会を生きています。
その結果、現代人の多くはもはや呼吸をまとにもすることすらできなくなっているのではないかと私たちは考えています。
そこで、姿勢美法では呼吸するという概念と習慣をイチから作り直していきます。
具体的には、イメージの力(観想)を通じて呼吸への意識を磨いていきます。
歪んでしまった呼吸をただすための方法を姿勢美法では具体的なステップに基づいて身に着けていきます。
例えば木の呼吸法では空気中に含まれるエネルギーが私達の内側に入り、それが丹田の位置から体内に拡散していきます。
この呼吸に意識を払う習慣ができるようになると、生徒さんのヨガはより効率的に深まっていきます。
余分な力を脱ぐから愛される体になる
脱力とは「余分な力を脱ぐ」ことです。
協会のセラピストや私たち自身の経験から、生徒さんのうち約8~9割は脱力することが上手くいきません。
つまり、ほとんどの人が脱力を上手にすることができないのです。
私達は無意識に次の仕事に追い立てられて生きているため、常にどこかに力が入っています。
生理的な視点でいえば交感神経が優位になり、常に緊張しているのです。
これでは気の休まる暇もありませんから、知らず知らずのうちに自分自身を鍛えてしまっているのです。
日常的に行われるこの無意識の緊張は最初のうちは微々たるものであっても、塵も積もれば山となります。
つまり、緊張が身体的な歪みとなり、その歪みでもって自分自身の精神衛生を守るようになっていきます。
そのため脱力とはただ力を抜くことではなく、鎧のように重く方にのしかかっている緊張を解放することだといえます。
心が緊張すると、筋肉がこわばり、それが固定化されて歪みとして定着していきます。
そして、定着した歪みはさらに他の部分へも広がっていくのです。
この連鎖を断ち切るために必要なのが破壊の要素でもある脱力のワークなのです。
脱力を通じて、存在しているだけで気持ちの良い状態を作りだすことができます。
そして、その時に癒しの自然治癒力が発揮されるのです。
姿勢美法では様々なワークを通じて、生徒さんの脱力を応援します。
呼吸や笑いと連動させることによって、生徒さんは内側から、そして、外側から自分の殻が破れていくことを体感していきます。
国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。
“なぜ姿勢美法を教えると、生徒さんのヨガが10倍高まるのか? 第1回” への2件のフィードバック