
前回の記事ではお客様の自宅をSPAに変えることについてお話しました。
さて、今日のテーマは「あなたの手をゴッドハンドに変える」ことについて。
まずはこのワークをやってみましょう。
KW:あなたの手がゴッドハンドになるということはどんな状態ですか?
ゴッドハンドと聞いてあなたはどんなことを想像しますか?
温かくてエネルギーに溢れた手?
触られるだけで癒されてしまう手?
黄色やオレンジ色の光を放っている手?
色んなイメージがあると思います。
実をいうと、このゴッドハンドを手に入れることはそう難しいことではないのです。
少なくともハーブボールSPAセラピスト養成講座の受講生達は全員、体感してこう驚きます。
「なにこれ、不思議―!手が、ほかほかと温まってる!!!」
また、ついさっきまで普通の手だった練習相手の方の手から突然、熱に溢れた深い癒やしの波が伝わってくることに驚嘆するのです。
これらの変化は、講座開始後、数時間以内に全ての方が体験できます。
こんなことを言うと、
「えぇ!?何言ってるんですか!そういうのは厳しい修行を何年も続けて得られるものでしょう」
と反論したくなる方もいらっしゃると思います。
確かに私も一時期はそういった摩訶不思議なパワーみたいなものは厳しい修練の結果得られるものだと考えていたんです。
あるいは、限られた特別な才能を持った人だけの特権であり、普通の人間は一生かかっても得るのは難しい能力であると感じていました。
しかし、実際には違うのです。
数々のセラピストたちを育ててきた今、私は確信しています。
私たちはゴッドハンドを手に入れるんではなくて、ゴッドハンドを持っていることを思い出せばいいということなのです。
このことに気づいたのは、私が通常のセラピストの方が歩むコースとは大きく違った形で人を癒やす道に入ったからなのではないかと理解しています。
それは、お客様を癒やす学びから入ったのではなく、家族を癒やす経験を多く積んだからできたことなのかと思います。
私が大学を出て社会に出ようと思った時、私の母親が脳梗塞で倒れました。
もう、命の危険が迫っている母親との残りの時間を過ごしたいと思った私は、自分のキャリアなどどうでもよく、実家に帰り看病の日々を送りました。
母親は数ヶ月で危機を脱しましたが、その後も母のためにケアを定期的にするようになりました。
その後、私自身が結婚し、子供を持つようになると、息子が小児喘息にかかりました。
突然の発作に怯え、真夜中に病院に駆け込む日々が続きました。
何年もこのような日々が続くといい加減、病院頼みではいけないのではないかと感じる様になりました。
自分たちでもできる強く健康になる方法が病院以外にもあるのではないか?
そう考え、答えを模索し始めました。
そこで出会ったのが枇杷の葉や生姜を始めとする日本の自然療法でした。
このようなハーブを使って子供を手当する内に、
子供がすんなりと息苦しさから抜け出す時と、
いつまでたっても苦しそうに咳をし続ける時との差がわかるようになりました。
私自身の手当の方法、体の使い方、心の使い方によって手当の結果が全く異なるのです。
使うハーブが全く同じものでも、施術者の態度によって結果が変わる。
そのことを理解したのです。
これらは毎晩私が夜中に一人で息子を相手に汗だくになりながら、何時間でも手当てを続けた結果わかったことなのです。
そして、私が思うのは、ゴッドハンドというのはつまるところ、お母さんの手と同じなのだということです。
あなたが子供の頃、転んだ時にお母さんの手で本当に痛みが飛んでいった経験はありませんか?
また、あなた自身もお子さんが転んだ時に自然と手を当ててあげているのではないでしょうか?
その時に
「私が手を当てて意味があるのだろうか?」「子供が本当に泣き止むだろうか?」
などと不安に思うことはないはずです。
内側から湧き出る母性が自然と手を差し伸べ、相手を癒やしてしまうはずです。
お母さんは子供を癒すためにつらい修行をするわけではありませんし、そんな暇もありません。
ただただ、子供がかわいくてしかたなくて撫でてあげるだけです。
でも、子供はお母さんから愛情いっぱいに撫でてもらうだけで安心し、簡単な痛みならなくなってしまいます。
この手の状態は、誰でも持っている力のはずだ。
そう考え、私達のハーブボールSPAセラピスト養成講座では、姿勢美バイブレーションという技術を身につけるためのワークを行うのです。
これを行うと、すんなりと誰でもゴッドハンドと同じ癒やしの波を放つ様になるのです。
「でも、それって難しいんじゃないの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、心配ご無用です。
ハーブボールSPAセラピーの講座ではすべての参加者が必ずマスターしてしまいます。
この手の状態を作る心と身体でハーブボールを扱うからこそ、癒やしの力が内臓の奥に届くんです。
あなたがハーブボールを使う際には、ぜひ、このプロセスを再現してみてください。
【Work06:あなたの手をお母さんの手に変えよう】
- 相手の体を感じるワークをやってみよう!
まずは誰かに背中を向けてもらって座ってもらいます。
あなたも楽に座り、その方の後ろ姿をじっくり観察します。
「この方のどこが冷えているだろうか?どこが緊張しているだろうか?どこを癒やしてあげたいだろうか?」
と自分自身の内側で感じます。
直感に従ってその方の背中に手を当てます。
自分の好きなように手を当てて構いません。
自分が当ててあげたいと思った場所に手をしばらく当ててあげます。
30秒程度経過したら、相手に「どうだった?」と聞いてみます。
きっと驚くべき感想が得られかもしれませんよ!
是非、チャレンジしてみてくださいね。
国際ハーブボール協会
宗 冨美江

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。