
前回の記事では私と家族の体質改善の経験から、バンコクにサロンを立ち上げようと決心するところまでお話しました。
サロンといっても色んなスタイルがあります。
私が目指したのは、ハーブボール、ヨガ、食事、言葉などなど、人生の中で大切な要素を学べるサロン。
ホリスティックサロンともいわれますが、人生の全方向からアプローチする場所を目指したんです。
とはいえ、もともと住んでいるのはバンコク郊外の片田舎でしたので土地勘もありません。
日本人在住者をお客様にしたいと考えていましたので、漠然と日本人の住んでいるエリアにしようぐらいにしか考えていませんでした。
そして、運命の物件に出会ったんです。
バンコクとは思えない閑静な住宅街にあって、朝晩には鳥の声が響くサロンでした。
田舎出身の私たちには願っても見ないロケーションです。
「ここだ!ここにしよう!」と決めて、電光石火で契約をして、スタッフを雇って、サロンを立ち上げていたのです。
サロンを通じて何を実現したいのか?
私たち夫婦は時間をかけて話し合いました。
生徒さんが参加して、生徒さんが習慣にすることで体質改善できる場所を作ろう!
一方的に私たちが与えるのではなくて、双方向性が大切だと感じていたのです。
そして、何よりこだわったのがハーブボールです。
一般的にタイで体質や症状に合わせてハーブボールを調合してくれる場所はほとんど皆無といってもいいと思います。
たとえ、使いまわしでなかったとしても、そのレシピはどんな体質の人であっても決まりきったものしか使われていないのです。
でも私はそれはおかしいと考えていました。
そこで、私たちはハーブボールを生徒さんの体質ごとに毎回変えていったのです。
これってものすごく大変なことだったと思いますが、そのころは無我夢中だったんですね。
こうやってお客様ごとにハーブボールを調合するというトレーニングをずっとしてきたからこそ、
今、いろんなハーブボールのレシピを開発して販売できているんだと思います。
ハーブボールっていうだけで、全てのハーブボールが結果をだせる魔法を持っているわけではありません。
使い方や他のハーブとの相性が掛け算されて初めて最大の効果を発揮するものだからです。
そして、この個別調合のハーブボールと最適な使い方、そして、一人一人へのサポートを掛け算したサービスを行っていった結果、驚くべきことが起こったのです。
「先生、腰痛がウソみたいになくなったんです!」
「もう諦めていたのに妊娠できました!」
参加者からの感激の声、声、声です。
生徒さんから大反響を頂いたためか、ついにはお客様の範囲は国境を越え始めます。
「バンコクを旅行するから、ぜひ、こちらのサロンでリトリートを受けたい」
「夫婦で体質改善プランを考えてもらえませんか?」
といって、タイ国外からのお客様も増え始めました。
これはまったくもって予想していない展開でした。
その後、香港のマガジンからも取材を頂いたり、日本の出版社からもオファーをいただくようになっていきました。
こういった声を頂けるようになった背景には何があるかというと
どんな感想をクライアントさんから頂きたいのか?
という質問を絶えずしてきたことにあると思います。
そして、自分が欲しい感想に基づいてサービスを設計していくわけです。
サービスを提供してから感想をいただくのではありません。
欲しい感想に基づいてサービスを設計するんです。
この順番が大切なんです。
もちろん、それでいきなり成功するわけじゃありません。
むしろ、失敗したときにはそれが間違っていたことがはっきりわかるんです。
なぜなら、お客様自身が自分の求めている感想を伝えてくれるかどうかで正解不正解がわかるからです。
目の前のお客様が求めている感想を伝えてくださっていないならば、それは今やっていることが間違っているのです。
このようにゲームのようにサロンワークをとらえたら、自分のサービス内容を素早く考え直すことができるんです。
無駄を省いて行動できれば、結果に結びつくんです。
多くの人は自分の夢やしたいことと関係のないところに労力を使ってしまいます。
サロンワークであっても何となく流れを作って、何となくそれを守っている人がほとんどです。
でも、私たちの場合には、自分のしたいことにだけ基づいて行動しました。
【今日のKotodama Work:あなたの欲しい感想は?】
- あなたがクライアントさんから頂きたいと思う感想はどんなものですか?
- そのためにあなたはどんなサービスを設計すればいいですか?
あなたにもぜひ、やってほしいのがこのワークです。
こちらは有料のサロン経営術の講座でも欠かさず説明している値千金のワークです。
明日は日本帰国後についてのお話となります!
是非、楽しみにして下さいね。
国際ハーブボール協会
宗 冨美江

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。