ハーブヨガを行うからこそ視野に入れておきたい社会の中の習慣

自分自身の行動が自然環境や社会構造にどのように影響を与えているのかを考えて行動する

今後、時代は確実に環境と融和していく方向に変わっていくでしょう。

例えば、食事にまつわる言説は過去数十年で大きく変わりました。

昔ながらの乾物を買おうとすると、そのパッケージにちょっとしたレシピが乗っていることがあります。

「醤油・酒・化学調味料を適量加えてよく煮込む」というレシピです。

しかし、今の時代、化学調味料を使うレシピ本は少なくなっています。

実際に家庭で化学調味料を使う機会は30~40年前に比べると随分減ったのではないかと思います。

 

私たちの親世代や祖父母の世代が若かった頃は科学全盛時代です。

化学調味料はそれこそ未来の素晴らしい調味料であり、お漬物にでも、味噌汁にでもいれるという、そんな時代だったんです。

集団主義がまだまだ通用した時代ですから大手企業がこれだといえば、それに従う時代です。

消費者の大半が自分で自分の健康について考えることなどなかった時代だったとも言えます。

今の時代はその頃に比べると、食事についての意識は変わってきました。

現代は化学調味料を使うよりも、もっと手間ひまをかけた料理が喜ばれる時代です。

しかし、グローバル化はさらに進んでいますから、もっと広い部分まで見ていかなければならない時代になっています。

これが「自分自身の行動が自然環境や社会構造にどのように影響を与えているのかを考えて行動する」という習慣なのです。

 

自然環境に配慮することについては先程から述べていますが、社会構造に配慮することとは何かというと、あなたの行動が社会的な弱者をさらに叩いていないかを気をつけることです。

例えば、途上国における子どもの人権の問題、女性の人権の問題などが挙げられます。

世界中の国々で膨大な問題がありますが、自分の行動によって少しでも解消につなげるにはどうしたらいいのだろうかと、まずは考え、想像してみることです。

そして、自分ができることを試してみましょう。時代の変化を指をくわえて見ているのではなく、率先して時代に参加することがハーブヨガ実践者の役割なのかもしれません。

経済構造における所得配分についても問題はたくさんあります。

あなたの行動が経済的な不均衡であるとか、途上国における貧困を助長していないかを考え、行動する必要があるのです。

ある日本のメーカーが中国で非常に安いTシャツを作っている会社も多いのですが、以前、東洋経済のオンラインニュース の記事で、香港のNGOが労働環境の酷さを告発していました(*)。

室温30度以上の工場の中に排水が流れ、粉塵が舞い、最低賃金で毎月100時間以上の超過労働をしているそうです。

こんなふうにして安いTシャツが日本でも売られているわけです。

今の時代は安く売れることは善だとされていますから、どこかに皺寄せを起こしてでも安く作れることはいいじゃないかと思うかもしれません。

しかし、あなたがそのTシャツを買うことで、過酷な労働環境を応援することになります。

途上国で労働福祉を無視して安く作らせて、利潤を得るという経済構造が今までずーっと続いています。

これが現代の常識とも言えるのかもしれません。

 

しかし、未来人からすれば、「昔はものすごく途上国の人たちを搾取していたんだな」と非難されることになるでしょう。

これは私たちがイギリスの産業革命初期に子供たちが炭鉱の中で石炭を積んだトロッコを運んでいた時代をみるような感覚です。

今の日本は物価が安い国です。ものの価格も、食事の価格もかなり安いです。

場合によってはタイや中国のほうが高物価であるように感じます。

しかし、私たちの賃金はタイや中国に比べるとまだまだ平均的には高い水準です。

日本の物価が安いのに、賃金は高い。

どうしてこんな現状が起きているかというと、全部、他の国で最低限の環境で作らせて持ってきているからなのです。

物流と情報の革命によって、物価は年々下がり続け、タオルやシーツのような生活必需品の価格も下がっています。

しかし、その背景には中国やインド、東南アジアの国々で過酷な労働環境で働かせていたり、環境投資をせずに土地を汚染したりという現状があります。

勿論、自分の行動が他者にどのような影響を与えるかを完全に知ることはできません。

そして、人間が行動すれば必ず何らかの環境負荷があります。

社会は入り組んでいますから、自分が無意識にしたことがいつの間にか誰かを傷つけていることもあるでしょう。

しかし、それで諦めているのではこの時代に生まれてきた意味がありません。

まずは正しく観察し、正しく知ろうと心がけることです。

そして、他者と気づきをシェアし、できることから何らかの行動を始める必要があるのです。

*「ユニクロ”残酷工場”で何が起きているのか」:苛烈な労働環境を告発したNGO会見の詳報 記事:冨岡 耕 (東洋経済 編集局記者) 2015年01月16日 http://toyokeizai.net/articles/-/58144

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国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。

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