ようこそ、クレドサークルへ!

今日はまずはクレドサークルの第0回目として、前提としての、クレドとは一体何なのか?について考えていきたいと思います。

どうして、ハーブヨガを指導するプロフェッショナルにはクレドサークルを行うことが効果的なのかについてお話します。

まず、クレドについてのちょっとした解説からはじめましょう。

クレドとはヨーロッパの古い言語であるラテン語で「Credo」と書き、信条とか志という意味を持っています。

そして、現在では「組織を運営するにあたっての基本的な価値観」という意味で使われています。

これが注目されたのは、リッツ・カールトンホテルという世界でもナンバーワンのサービスをすることで定評のあるホテルで導入されたことがきっかけになっています。

リッツ・カールトンでは(簡単にいえば)「クレド」をスタッフ全員でシェアすることを行いました。

その結果、何が起こったかというと・・・、品質の非常に高いサービスがどんなスタッフであってもできるようになり、それだけでなく働く人一人一人がやりがいをもっていきいきと働くようになったと言われています。

その他にも、クレドを導入することで以下の様なメリットがあると言われています。

  • 自分の属している組織が何を目指しているのかが明確になったこと=目標の確認
  • 自分の属している組織が何を大きく評価するのかが明確になったこと=成長の確認
  • 日常的な業務の中での一挙手一投足ですらも、クレドが反映されることがわかったこと=価値観の浸透

いうなれば、クレドという文章を理解して、日常的な行動の中に落としこむことに根幹があるのです。

多くの人が「いいこと」を習慣にできない理由

「な、なるほど、じゃあ、クレドを毎朝読めばいいんだな!」

と早合点してしまう人もいるかもしれませんが、さにあらずです。

例えば、「いつも笑顔でいよう」という言葉を聞いたとします。

とても素敵だと感激して、これを是非、自分も身につけよう!と思ったとします。

そして、紙に「いつも笑顔でいよう!」と書いて部屋の壁に貼ります。

朝起きると、「いつも笑顔でいよう!」と書かれた紙を目にします。

時には声に出して言うかもしれません。

どうしても忙しい時には紙の前を素通りするかもしれません。

しかし、これで笑顔の習慣が身につく人は非常にごく僅かです。

なぜかというと、「やったり」「やらなかったり」というのは習慣ではないからです。

古代ギリシャ最大の哲学者であるアリストテレスは「私達は自分で作った習慣のようにしかならない。節制している人は節度ある人となり、勇気ある行動を続けている人は勇敢な人となる」といっています。

上図:ラファエロ「アテナイの学堂」手のひらを下にかざし、真理は経験にあると説くアリストテレス

また、哲学者のジョン・デューイも「人間は理性の生き物でもなければ、本能の生き物でもない。人間は習慣の生き物である」といっています。

習慣として継続すること以外に価値観を高め、人生を実りあるものにする方法を私達もまた知りません。

さらに、この「壁に貼る」というのはワークとしては惜しい部分があるのです。

それは誰かとの「シェア」がないことです。

ここに多くの人々がいいとされていることを習慣にできない理由があります。

クレドを導入して抜群の評価をもらっているリッツ・カールトンホテルでは、ただただクレドを読むことを奨励しているのではありません。

クレドを通じて、自分が何を発見したのか、何に気づいたのか、何に失敗したのかを他の人と共有することを行っています。

つまり、クレドとは習慣的に誰かと自分の大事にしている価値観について話し合う、という部分なんですね。

 

失敗のシェアこそがあなたを磨く

特に大事なのが、失敗のシェアという視点です。

アップル創設者のスティーブ・ジョブズは

「人は失敗からしか多くのことを学べない」

と言いましたが、私達の脳は何かに成功した時よりも、失敗した時にこそフル回転で働くようにできています。

※「失敗から学ぶ」このアイデアについてはマクドナルドの創設者のレイ・クロックが書いた「成功はゴミ箱の中に」という本も有名です。

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「こういうことをしたら、生徒さんから喜ばれた!」というシェアは勿論、素晴らしいです。

他の人もこぞってそれを見習うでしょう。

しかし、「こういうことをしたら、生徒さんからがっかりされた(ようだ)」というシェアはさらに素晴らしいのです。

失敗のシェアをすることで自分自身のどこに問題があったかを見極め、どこに成長のポイントが有るかが分かるようになるからです。

なかなかこういう情報はネットの中には落ちていません。

特にヨガに関しては「いい」とされる指導や運営法についての指南書すらまばらです。

クラスを開催しても、セラピーを施術しても、

「自分にとって都合のいいことしか見つからない」

というのは、一見、ポジティブな姿勢に見えますが、それは自分自身の成長を否定していることに他ならないのです。

そして、失敗のシェアを通じて「恥を晒すこと=バカになること」をあなたが行うと、それをシェアされた周りの人も鎧を脱いでくれるようになります。

その結果、コミュニティ全体の意識が統一されて、さらにメンバー一人一人が指導者として洗練されていくのです。

だからこそ、まずは私たちが恥をさらすことにしました。

しかも、今回は会員だけではなく、世界全体に対してです。

まとめ:クレドって何だろう?

以上から、

「クレドって何だろう?」

と聞かれたら、自分が大事にしている価値観について、自分の実体験からシェアすることを日常的に習慣の中で行い、潜在意識に定着させること、と言えるのです。

じゃあ、どのくらいの頻度でクレドサークルを行うのがいいの?と思うかもしれません。

ヨガの伝統では習慣が人格になるまで3年かかると教えています。

ですので、まずは3年を目安に、実際のハーブヨガ指導とフィードバックしながらクレドの習得を行っていくのが本筋です。

これは潜在意識に自分の価値観として「笑顔でいること」や「愛情にあふれた言葉」が定着するまでの期間となります。

3年というと長いように思えるかもしれませんが、自分自身の感性と感覚を磨き、肉体を磨き、言葉を磨き、人格を磨き、関係性を磨き、最後には霊性までを磨くための方法がハーブヨガなのですから、それでも早いぐらいです。

なにせ人生は100年以上続きます。

焦らずともOKです。

もちろん、一人で3年間も習慣を続けるのは難しいでしょう。

だからこそ、私たちは国際ハーブヨガ協会があります。

リアルな場所とネットの場所をクロスさせて、あなたがハーブとして世界からも愛され、そして、ハーブとして世界を愛することができるように、一緒に切磋琢磨していきましょう。

★本日のKotodamaハーブはこちら!

まずはクレドサークルで行うクレドを見なおしてみましょう。

クレドはこちらのページにもまとめています。

国際ハーブヨガ協会のクレド

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