
「え、また!大丈夫なの!?」
息子の卒業式の時の話です。
次々に小学生の生徒が先生に抱えられ、運ばれて行きました。
真っ青になって貧血で倒れ込む子たちが1時間ちょっとの式典の間に3・4人にも登りました。
私達夫婦は、気が気じゃなくなりました。
「やっぱり、子どもたちを強くする責任は私達にある!」
と。
田舎出身の私達夫婦は、体育の授業は嫌いでしたが、思えば、山猿のように里山や畑を駆け回っていたな、と自分たちの子どもを育てながら思い出すのです。
なぜなら、都会に生きる私達の地域の子どもたちは、縦横無尽にはしゃぎまわることを制約されて暮らさざるをえません。
また、スマホ文化がそれを加速させ、今は赤ちゃんでもスマホ画面に夢中になっている時代です。
「こんなことじゃいかん!」
私達夫婦が走り始めたのも、子どものよきお手本になりたい、という部分があったからです。
走り始めようなんて、実は、思ってもいませんでした。
でも、自転車をやめてまずは歩くようにし始めたら自然とどんどん歩けるようになったのです。
今まで、自転車ですら億劫で仕方なかった場所まで、あっという間にたどり着けるようになったし、
自転車では、見逃してしまうような景色をしっかりキャッチできることが楽しくなったのです。
そして、何より息子も一緒に歩くことを楽しんでくれるようになったのです。
休みの日にはテレビやスマホばかりやりたがり、運動不足になることを懸念していた私達、親にとっては大きな収穫です。
歩いている間に、たくさんお話をして、同時に息子も足腰を鍛えられることを一番嬉しく思うのです。
そして、私達は、3月11日に東北復興支援のチャリティマラソン大会があることを知って思い切って申し込んだのです。
息子にも走ることの楽しさを教えたいと思い、これを機に走ることを決意したのです。
すると、スロージョギングという方法があることを知り、世界観が変わりました。
苦しいペースでも、笑顔が保てるペースで走っても使うカロリーに殆ど変わりはないということ!
けれども、同じ距離を歩くのとは比較にならない程、足腰が鍛えられカロリーを消費できること!
しかも90歳の老人であっても、今すぐにスロージョギングを始めて健康になることができるほど、体に負担がかからないこと!
これなら走った方が絶対お得だわ!と目からウロコが落ちました。
そして、走ることの楽しさを初めて知りました。
というか、思い出したのです。
それは、子どもの頃、学校から帰ってから一人で田舎の花や緑の中を駆け巡っていた頃のような楽しさだったのです。
今は、満開の桜をあちこちに追いかけながらジョギングすると、東京の街にもいくつもの梅・桃・桜などの美しい木が植わっていることを発見出来ました。
こんな素晴らしい季節に走らないなんて、もったいない!と心から思います。
ジョギングしていると、子どもたちが何かのトレーニングのために走っているのを見かけました。
「頑張ってー!」
と親たちの声援を受けながら、本当に苦しそうに顔をしかめながら競争しているのです。
これを見て、また自分の過去がフラッシュバックしました。
そうそう、だから、体育の授業が嫌いだったんだよな。
誰かと競争して勝てなければ運動することに意義を見いだせなくなる。
そんな教育を受けてきてしまった・・・。
でも、「そんな教育は私達の世代で終わりにしたい」、今はそう心から願うのです。
運動することは楽しいことなんだよ!
体を動かして世界の鼓動を感じよう!
体の躍動を感じよう!
そのためだけに体を動かせばいい。
誰かに勝つことでも負けることでもなく、遅いことも早いことも関係ないんだよ!
ハーブヨガワークアウトではこれを伝えたいんだ!
だからこそ、今、私は体を動かすことの楽しさを伝えられる仲間を増やしていきたいのです。
運動の楽しさを知れば、運動を習慣にできるはずです。
そうすれば、貧血で倒れる子どもたちもいなくなるはず。
運動の楽しさを知った子ども達が大人になったら生活習慣病で悩むリスクもグッと減るでしょう。
このビジョンに共鳴する方は是非、ハーブヨガワークアウト45日ティーチャー養成講座でまずは自分の肉体が変わる喜びを感じて下さい。
その喜びはきっと、世界を変える力になります。

国際ハーブヨガ協会の公式アカウントです。宗冨美江(Fumie MUne)と宗健太郎(Kentaro Mune)による共同執筆の記事となります。